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2003 Fiscal Year Annual Research Report

看護動作におけるバイオメカニクスの研究

Research Project

Project/Area Number 14370809
Research InstitutionUniversity of Shizuoka

Principal Investigator

木村 忠直  静岡県立大学, 看護学部, 教授 (70102374)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 濱井 妙子  静岡県立大学, 看護学部, 助手 (50295565)
志賀 由美  静岡県立大学, 看護学部, 講師 (30295555)
西垣 克  日本福祉大学, 福祉経営学部, 教授 (40101109)
白石 葉子  静岡県立大学, 看護学部, 助手 (10305500)
Keywords看護動作 / 移乗介助 / 腰部負荷 / 脊柱起立筋 / 筋線維構成 / 荷重 / 筋電位活動
Research Abstract

看護師が患者の移動介助を行う際は、特に腰部に掛かる負荷が大きく、これを継続的に行っているうちに腰痛症に侵される頻度が高くなることが指摘されている。そこで看護動作のバイオメカニクスに関する研究の一環として、看護動作を合理的に行うための基礎的な研究目的で、第3腰椎部を形成している脊柱起立筋群(腸肋筋・最長筋・棘筋)の筋線維構成を解析した。医学部解剖学教室(昭和大学)の献体から得た男女8例(51-71歳)の試料をSudan black Bの色素で染色し、筋線維型を定量的に分析した結果、脊柱起立筋群は緊張性収縮を示す赤筋線維の頻度が高い骨格筋であることを明らかにした。
また、生体情報を得る目的で、5名の女子看護学生にベッド上で仰臥位の患者を端座位にする動作を行わせ、画像撮影した。心拍数、左右の脊柱起立筋の筋電位活動、看護師が抱えている患者の重さ(以下荷重)を同時に測定した。筋電位の解析は全波整流した後の積分値を用い、最大努力による筋電位で動作中の筋電位を除して規格化した(以下%iEMG)。約14秒間の動作中において筋電位に3箇所の大きな活動電位が観察され、その動作は、患者の頭部を固定する、上半身を挙上させる、V字支持し回転させる、であった。筋電位の増加は荷重変化に一致していた。最も重い荷重が負荷されていたのは、患者をV字支持し回転させる動作であり、5人の対象者の最小値は11.7Kg、最大値は18.1Kgであった。この動作において対象者間の%iEMGには最大約40%の差がみられ、個人差が大きいことが明らかになった。介助動作中は左右差がみられ、体幹をひねりながら荷重を移動させる部分では顕著であった。移乗介助では、全身的負荷を表す心拍数の平均値は軽運動程度であったが、体幹を回旋させながら荷重を瞬間的に移動させる動作であることが示され、腰部に障害を発生させないような予防対策の必要性が考えられた。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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