2005 Fiscal Year Annual Research Report
侵襲的治療を受ける患者の個別退院支援プログラム作成に向けたガイドラインの考案
Project/Area Number |
14370816
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
井上 智子 東京医科歯科大学, 大学院・保険衛生学研究科, 教授 (20151615)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢富 有美子 東京医科歯科大学, 大学院・保険衛生学研究科, 助手 (40361711)
佐々木 吉子 東京医科歯科大学, 大学院保険衛生学研究科, 助手 (90401356)
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Keywords | 手術患者 / 退院 / 患者指導 |
Research Abstract |
平成17年度は、手術療法を受けた患者の体験の中でも、合併症としての糖尿病を有する人々の体験を明らかにした。 本調査の対象者のうち糖尿病を持つ者は、31名中4名(12.9%)で、男性3名、女性1名、平均年齢69.5歳(61歳〜82歳)、すべてが2型糖尿病者であった。また、すべての者が大腸癌の手術適応者で、その入院日数は平均26.8日(21〜32日)であった。 これらの人々の退院時の思いに焦点を当てた分析では、「再発、転移への不安」を持つものもいたが、すべての者が『安心した気持ちで迎える退院』を体験していた。しかし、退院後の生活では《もう少し食べたいくらいの食欲の持続》や、《糖尿病との兼ね合いから思うように体重が増やせないもどかしさ》を感じている者、《傷の痛みの増強を抑えるための活動の制限》から《運動療法の必要性を知りつつ行えていない現状》を訴える者もおり、回復の経過において《癌は治ってあとは糖尿病だとの認識》を持ちつつ、実生活での取り組みに困難を感じていた。 また、過去に《血糖値が高いことから延期した手術体験》や《入院中の体重減少によるインスリン注射減量の体験》をしつつも、退院後には《退院後の食事形態の変化からの過食》へと至っている者もいた。
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