2002 Fiscal Year Annual Research Report
ITを利用した地域健康増進策としてのe-healthシステムの構築
Project/Area Number |
14380006
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
久野 譜也 筑波大学, 体育科学系, 講師 (70242021)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 晴香 筑波大学, 体育科学系, 助手 (20344880)
松田 光生 筑波大学, 体育科学系, 教授 (20110702)
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Keywords | 高齢者 / 筋肉 / e-health |
Research Abstract |
筑波大学と大洋村との間でITによる相互通行システム(ハードおよびソフト)の試験的に運用し,トレーニング実施者やシスチム管理者を対象に利便性や安全性を検証した.その結果,高齢者を対象にした場合のシステムの操作性に問題が複数確認された.地理的問題(筑波大学-大洋村間60km)で,対処に必要以上に時間を要することから,大学からより近い場所での予備実験の必要性が指摘された.そこで,新たに筑波大学のあるつくば市を研究対象地区に加えた.また,対象者数増大を図る目的で,埼玉県小鹿野町も研究対象地区に加えた.各地区の保健センターと対象者(約110世帯,180名)の家庭に,通信機能付自転車エルゴメータと通信用パソコンを設置し,インターネットを介した筑波大学とのネットワーク環境の整備を完了した.体重や体脂肪の経時的変化や,自転車エルゴメータ以外のトレーニング状況(ウォーキング)などのデータを集積するためのデータベース環境も整備した.データの入力はインターネットの専用ホームページに対象者が入力する方式をとった.また,歩数データは万歩計からUSB接続でパソコンへ自動転送される方式をとった.いずれも,筑波大学で実施している運動教室参加者(中高齢者60名程度)を対象に試験運用し,利便性などを検証している. これらの作業により,15年度以降,システムの円滑な運用試験が展開できる.また,日常の歩数や生理的パラメータの経時変化をデータベース化できるようになり,健康維持・増進のための効果的なトレーニング介入法の探索が容易になる.
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