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2002 Fiscal Year Annual Research Report

運動時の栄養摂取は消化器官と活動筋における血流配分の競合をもたらすのか?

Research Project

Project/Area Number 14380017
Research InstitutionNara Women's University

Principal Investigator

定本 朋子  奈良女子大学, 人間文化研究科, 助教授 (30201528)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森本 恵子  奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (30220081)
Keywordsグルコース / フルクトース / 上腸間膜動脈血流 / 動脈血圧 / 静的運動
Research Abstract

動的運動を用いた先行研究において,グルコース摂取後には消化器官血流が増加し血圧低下が生じるが,フルクトース摂取後には,そのような血流増加や血圧低下が生じないのではないかと仮定された.この仮説を,安静時と静的運動時において検討した.先ず,安静実験において,外因性フルクトースおよびグルコースの酸化利用動態と上腸間膜動脈血流(SMBF)の変化を検討した.その結果,次のことが明らかとなった.(1)外因性フルクトースは20分目に,グルコースは24分目にその酸化が開始し,その後単調増加の利用動態を示した.(2)フルクトース酸化開始前には,SMBFは増加しなかった.しかしグルコース酸化前には,顕著なSMBFの増加がみられた.このようなSMBFの相違には,栄養素の吸収過程の違いが関与すると推察した.(3)一方,SMBFが増加したグルコース摂取後には,平均血圧(MAP)低下がみられなかった.これは,安静時という実験条件のため,SMBF増加によるMAP低下を相殺するような調節,例えば圧受容器反射による調節作用,が加わったためではないかと考察した.さらに,静的運動時においても,グルコース摂取の酸化開始前にSMBFが増加するかどうかについて検討した.その結果,次のようなことが明らかとなった.(4)グルコース摂取後の運動時には,絶食後の運動時に比べ,SMBFが有意に増加していた.したがって,安静時と同様に,グルコース摂取は,運動時のSMBFも増加させることが確認された.(5)SMBFの増大にもかかわらず,グルコース摂取後のMAPは低下しなかった.このことは,長時間動的運動時における先行研究の結果とは相反した.その相違は,運動様式によるものと考えられた.つまり静的握力発揮による心拍出量の上昇が,SMBF増大に伴う血管抵抗低下を相殺し,MAPを低下させなかったのではないかと考えられた.

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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