2003 Fiscal Year Annual Research Report
女性の就業と生活からみた都市空間のジェンダー化に関する研究
Project/Area Number |
14380026
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
由井 義通 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (80243525)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 桂司 立命館大学, 文学部, 教授 (30210305)
若林 芳樹 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70191723)
神谷 浩夫 金沢大学, 文学部, 教授 (40192546)
武田 祐子 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30343396)
影山 穂波 椙山女学園大学, 文学部, 講師 (00302993)
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Keywords | ジェンダー / 女性就業 / 都市地理学 / 大都市圏 / GIS / DINKs / キャリア女性 |
Research Abstract |
本研究は,この研究グループによるこれまでの研究で深く追求することができなかった就業と生活に関わる部分を補うものである。出井・神谷・若林・影山・武田及び研究協力者の木下・中澤は東京都とその周辺県を対象に30歳代で既婚の就業女性を対象として,DINKsと子供のいる就業女性に対して社会調査とグループインタビューによる定質的分析と,矢野と武田による国勢調査を用いた定量的分析を組み合わせたマルチメソッド法による分析を試みた。それにより大都市内部における女性就業の多禄化と,女性の就業と生活空間について実態を明らかにした。この成果については,2003年秋の日本地理学会と人文地理学会大会及び,シンガポールで開催されたThird International Convention of Asian Scholarsにて下記の発表を行った。 1.KABAYASHI YOSHIKI and YANO KEIJI : Residential choices of single women in Tokyo : A multi-method approach" 2.KAMIYA HIROO : Analysing Single Women's Residential Choice in Tokyo by Using Qualitative Method 3.KINOSHITA REIKO : A study of the residential mobility of single women in Tokyo このほか,影山,中澤,由井も発表した。前回の研究と同様に,各自が責任分担するテーマを持ちながらも事前の研究計画や中間報告など,研究の打ち合わせに全員が関わることにより,共同研究のメリットを追求したい。なお今年度の研究成果は2004年イギリス・グラスゴーで開催の国際地理学会での発表をエントリーした。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] YUI Yoshimichi: "Changing Characteristics of Public Housing Dwellers in Hiroshima City."Geographical Review of Japan. 76・5. 333-348 (2003)
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[Publications] 由井義通: "母子生活支援施設からみた都市の住宅問題とその地域性"地理学評論. 76・9. 668-681 (2003)
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[Publications] 由井義通: "大都市におけるシングル女性のマンション購入とその背景-『女性のための住宅情報』の分析から-"季刊地理学. 55・4. 143-161 (2003)
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[Publications] 若林芳樹: "東京圏の働く女性と居住地選択-ライフステージの視点から-"月刊地理. 48・6. 29-36 (2003)
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[Publications] 中澤高志: "東京都心三区で働く女性の居住地選択"地理科学. 58・1. 3-21 (2003)
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[Publications] 中澤高志, 由井義通, 神谷浩夫, 影山穂波: "東京圏における既婚女性の仕事と生活"日本地理学会発表要旨集 2003年度秋季学術大会. 64. 71 (2003)
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[Publications] 影山穂波: "都市空間とジェンダー"古今書院. 196 (2004)