2003 Fiscal Year Annual Research Report
新世紀に求められるITを活用した知識創出型科学教育カリキュラムの開発
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14380058
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
稲垣 成哲 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (70176387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 悦司 宮崎大学, 教育文化学部, 助教授 (00324898)
中山 迅 宮崎大学, 教育文化学部, 教授 (90237470)
野上 智行 神戸大学, 学長 (80127688)
村山 功 静岡大学, 教育学部, 助教授 (40210067)
大島 純 静岡大学, 総合情報処理センター, 助教授 (70281722)
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Keywords | CSCL / 知識創出型カリキュラム / IT / 科学教育 |
Research Abstract |
平成15年度は,具体的なカリキュラム開発と評価の一部を実施した。 1.文献・資料収集とそのデータベース化 初年度に引き続き,協調的学習に関する理論や方法に関する研究及び情報通信ネットワークの教育利用に関する研究を収集し,これまでの研究成果や議論を整理した。これら収集した資料をデータベース化し,WWW上で限定的に公開した。 2.知識創出型学習環境の実験的な構築とカリキュラムの具体化 科学教育における知識創出型のカリキュラムを支援するための協調的学習環境について暫定的なCSCLシステム及びカリキュラムの内容を具体化した。システムとしては,Knowledge Forumのサーバ・クライアント版を日本語化し,今回の実験授業の学習内容である小学校6年生の「燃焼」の学習を支援する環境をデザインするとともに,カリキュラム案を作成した。 3.日本科学教育学会第27回年会などでの発表 金沢工業大学で開催される日本科学教育学会第27回年会の課題研究「CSCLを活用した協調学習のデザイン(II)」において成果報告を行う。その他,日本理科教育学会,日本教育工学会などで成果を発表した。 4.知識創出型学習環境に基づくカリキュラムの実証実験 3.で報告した学習環境(システム,学習用コンテンツ及びカリキュラム)のデザインを具体化し,神戸大学発達科学部の附属住吉小学校6年生1クラスを対象にして2003年12月〜2004年2月の期間で実証実験を行った。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 竹中真希子: "CSCLシステムを利用した科学教育のための学習環境:動物の発生と成長をテーマとした理科授業のデザイン実験"日本科学教育学会年会論文集. 27. 437-438 (2003)
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[Publications] 山口悦司: "CSCLシステムを利用した科学教育のための学習環境:アナロジーに基づく理解深化プロセスの分析"日本科学教育学会年会論文集. 27. 439-440 (2003)
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[Publications] Oshima J.: "Teachers and Researchers as a Design Team : Changes in Their Relationship Through the Design Experiment Approach with a CSCL Technology"Education, communication, and information. 3. 105-127 (2003)
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[Publications] Oshima J.: "Design experiments in Japanese elementary science education with computer support for collaborative learning (CSCL) : Hypothesis testing and collaborative construction"International Journal of Science Education. (In press).