2003 Fiscal Year Annual Research Report
生物及び環境に関するマルチメディア実験教材の開発とその開発途上国における利用支援
Project/Area Number |
14380059
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
池田 秀雄 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (50112165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大鹿 聖公 広島大学, 大学院・教育学研究科, 講師 (50263653)
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Keywords | マルチメディア教材 / 生物教育 / 環境教育 / 実験観察 / 海外支援 |
Research Abstract |
本年度は以下の3点を中心に,教材開発ならびにマルチメディア教材の構築,予備調査を行った。 1)生物・環境教育教材開発 平成14年度に引き続き,web教材のコンテンツ作成のための実験,記録映像の収集を行った。本年度は、コンテンツ内容として、海外において要望の高い内容項目となっている植物の花のつくり、熱帯魚ゼブラフィッシュの発生を選択し、実験観察記録をもとにしたweb教材の作成を行った。また、遺伝内容として不完全優性形質を有する植物を材料とした教材の開発についても準備段階に入った。さらに、環境教材として、海外で取り組まれているプログラム"プロジェクト・ワイルド"をもとに日本版のweb教材作成を実施した。 2)マルチメディア教材の構築ならびに改良 上記1)で開発したweb教材を学内に既設のサーバー内に構築し直し、一部一般公開を始めた。また、すでに開発済みのweb教材について、海外利用のための英語版を作成し直し、改良を行った。 3)マルチメディア実験教材の有効性に関する予備調査 フィリピン大学理数科教師訓練センターを訪問し、海外共同研究員であるRodolfo S.Treyesと共同で、ネット環境のない教育現場でも利用可能なように、開発したWeb教材の一部をCD-ROM化したものを用いて、当地の現職教員を対象とした教材の評価ならびに利用実態について調査を行った。また、広島大学において行われている開発途上国理数科教師実技訓練コースにおいて、web教材を提供し、教材の評価調査を行った。それらの調査結果をもとに、最終年度に向けての改良案、追加案などについて検討を行った。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 佐藤崇之: "コケ植物の教材としての特性に関する歴史的な移りかわり"日本理科教育学会全国大会発表論文集. 1号. 177-177 (2003)
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[Publications] 川上敏行: "教材としての生殖と受精の取り扱いの変遷"日本理科教育学会全国大会発表論文集. 1号. 178-178 (2003)
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[Publications] 向平和: "不完全優性の形質を有する植物の遺伝教材としての特性"日本理科教育学会全国大会発表論文集. 1号. 182-182 (2003)
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[Publications] 大鹿聖公: "探究活動で育成される科学的能力・技能 -中学校理科環境に関する内容を中心に-"日本理科教育学会全国大会発表論文集. 1号. 275-275 (2003)
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[Publications] 池田秀雄: "理科教育において日本が行う国際協力のあり方…国際協力に関する共有化に向けて アフリカ;ケニアを事例に"日本理科教育学会全国大会発表論文集. 1号. 79-79 (2003)