2003 Fiscal Year Annual Research Report
情報教育指導の力量向上を目的とした教員用遠隔コラボレーションシステムの開発
Project/Area Number |
14380078
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
山西 潤一 富山大学, 教育学部, 教授 (20158249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 純 富山大学, 教育学部, 講師 (10310757)
小川 亮 富山大学, 教育学部, 助教授 (00194465)
黒田 卓 富山大学, 教育学部, 助教授 (80262468)
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Keywords | 情報教育 / e-Learning / 教師教育 / 自己学習 / コラボレーション |
Research Abstract |
現職教員向け遠隔教育テストバージョンを開発し、試行結果を基に、主に学習者のユーザビリティの評価、学習内容と情報提示モードの整合性などの検討を行った。学習内容の観点からは、情報技術に関する基礎知識のみならず、実際に学校現場で起こるネットワーク構築とその運用にかかる技術習得への要望が強い反面、それら技術習得の難しさ、ならびに校務活動での時間的制約などからどの程度の内容を教師として最低限習得しておくべきかの見直しや、学校の情報化を支援する教育情報化コーディネータとの役割分担といった学校組織制度に関わる内容の検討が今後の課題として明らかになった。ユーザビリティと情報提示モデルの観点からは、従来のe-learningに多く見られる映像クリップとパワーポイント資料による学習が、必ずしもユーザビリティの観点から見て教育効果が向上しないのではないかという評価が得られ、映像に対応した同期型資料提示と非同期型資料提示の問題が明らかになった。これらの検討結果をもとに、改善項目の洗い出し、映像データの追加、資料提示モードの改善などを行った。 これらデータを組み込んだ最終バージョンのモデルシステムの運用評価を学生対象に実施し、情報提供、自学自習、協同学習場面、素材データベースの活用、事例データベースの活用など、遠隔研修システム全体としての問題点の検討と最終改善を行った。特に、遠隔システムとしてのコラボレーション環境に関して、協働作業環境をどう実現するか、学習者間のテレビ会議システムとの連動など学習システムとしてのユーザビリティの評価を中心に行い、改善を図った。 最終年度では、情報教育の指導力向上のためのシステムの実運用と評価を通して、コラボレーションシステムの機能要件、問題点を明らかにする予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 高橋純, 山西潤一, 佐々木和男: "高齢者に対応したコンピュータ画面上の文字の配色とサイズの検討"日本教育工学会論文誌. 27・2. 127-134 (2003)
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[Publications] Naruse, Y, Yamanishi, J, Farrell, D: "An Effective Project Based on the Use of Videoconferencing"Proceedings of ED-Media 2003. 3005-3008 (2003)
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[Publications] Sawai, S, Wakaki, T, Saku, T, Yamanishi, J: "Ubiquitous Networking and Digital Archives for Education with Significant Use of Cultural Heritage Contents"Proceedings of International Conference on Communities and Technologies 2003. 1-8 (2003)