2004 Fiscal Year Annual Research Report
身体性を活かす知覚的インタフェースを有する没入型プログラミング学習支援システム
Project/Area Number |
14380090
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Research Institution | National Institute of Multimedia Education |
Principal Investigator |
大澤 範高 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (30251721)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仁科 エミ 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (20260010)
高橋 秀明 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (30251002)
浅井 紀久夫 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (90290874)
鈴木 一史 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (90332147)
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Keywords | 仮想現実感 / プログラミング / 知覚的ユーザインタフェース / 知覚的フィードバック / 身体性 / 没入型 / 手による直接操作 / ステレオ映像 |
Research Abstract |
情報処理教育に、身体性を活用した没入型仮想現実感システムおよび知覚的ユーザインタフェース技術を導入することによって、3次元可視化による立体視を行い、身体動作によって操作・編集が可能で、知覚的フィードバックを効果的に導入した、没入型プログラミング学習支援システムを研究開発した。 3次元没入型空間でのプログラミング言語の文法的制約を可視化する方法として、昨年度までの本研究において3次元ジグソーパズル的制約表現を提案し、凸形状と凹形状の包含関係などによって文法的制約を表現できるようしてきたが、それに加えて、ワイヤーフレーム表現と穴あき表現の導入によって、代入式などにおける多様型の表現ができるようにした。数列と記号による表現と2次元形状表現との比較実験によって、時間および正答率から提案した3次元形状表現は規則が覚えやすいことを示した。また、このことは、主観的評価によっても裏付けられた。 没入型仮想現実感システム内でのプログラミング要素等の仮想物体の操作性を向上させるために、手を利用したインタフェース技法を研究し、これまでに、仮想ギアボックス利用、手と仮想ギアボックスの併用を研究してきたが、ウィジェットを用いない自動調整機能を有する手のみによる直接操作を研究した。実験的に評価によって提案の方法が、従来の方法も優れていることを評価実験によって示した。 また、芳香を利用したアンビエントな情報提示を行うための臭覚フィードバックの研究を行った。芳香の空間的分解能の低さから芳香の方向を利用した情報提示には困難があったが、芳香の種類の区別を用いることは十分に利用可能であることを実験的に示した。 さらに、遠隔地の仮想環境を結んで協調的な作業を効率的に行うために、没入型環境の実写ステレオ映像のIPv6マルチキャストによる多地点間伝送についても研究開発を進めた。
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Research Products
(3 results)