2003 Fiscal Year Annual Research Report
電子社会における統計手法のニーズの把握と大学における統計教育の効果的展開
Project/Area Number |
14380126
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Research Institution | The Institute of Statistical Mathematics |
Principal Investigator |
村上 征勝 統計数理研究所, 領域統計研究系, 教授 (00000216)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸野 洋久 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00141987)
小西 貞則 九州大学, 大学院・数理学研究科, 教授 (40090550)
杉山 高一 中央大学, 理工学部, 教授 (70090371)
栗原 考次 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (20170087)
佐藤 義治 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80091461)
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Keywords | 統計教育 / 統計手法のニーズ / シラバス |
Research Abstract |
電子社会と言われる今日,データは社会に溢れ,その処理・分析のための統計手法のニーズは高い.しかしどのような分野に,どのような統計処理や方法のニーズがあるかということになると,統計の研究者も教育者も適確に把握しておらず,大学での統計教育が実際の社会のニーズに適切に対応できているかについては疑問が残る. このような疑問を解決するためには、(1)企業,研究機関,自治体等における今日の統計のニーズを適確に把握し,(2)それに基づき大学における統計教育の効果的な展開を計る必要がある. 上記二点の目的を達成するためには,以下の3つの調査を実施する必要がある. (1)企業、研究所,自治体等を対象とした統計手法のニーズを把握するための調査 (2)大学における統計教育の現状を把握するための調査・資料収集 (3)企業のニーズに対する対応を調べるための大学の統計教育者を対象とした調査 この内,本年度は昨年度にひき続き(2)の大学における統計教育の現状を把握するための調査・資料収集を行った.具体的には,各大学のホームページに載っている講義の中から統計に関連すると思われる講義を選び出し,シラバスの内容等を調べることによって,単位数,科目の取り扱い方,開講期間,担当教官,使用教科書等の講義内容についてデータベースを構築した.また(3)の調査に関して,同じような内容で過去に実施された調査に関する資料を収集し,調査票作成の準備を行った.さらに(1),(2),(3)に関し論議を深めるため,以下のように適宜専門家,研究者を招聘し研究会を開催した. ・企業から見た数学(統計)教育の需要度調査報告 愛媛大学 武田和昭(6月14日) ・医療従事者を対象とした統計活用実態調査計画 第一ラジオアイソトープ研究所 高橋由武(6月14日) ・大学学部における統計教育 南山大学 伊藤考一(8月2日) ・理数科系教育プロジェクトにおける統計教育コンテンツの作成 岡山大学 重水共之(10月11日) ・社会人を対象とした統計教育の需要と資格認定の実績・成果 (財)実務教育研究所 宮野善郎(11月15日) ・統計教育-誰に,何を,誰が,どう教える- 長崎大学 柴田義貞(1月31日) ・「100万人の統計学」への出発 東京大学 松原 望(3月6日)
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