Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松前 進 鳥取環境大学, 環境情報学部, 助教授 (60324828)
長瀧 寛之 鳥取環境大学, 環境情報学部, 助手 (20351877)
永井 孝幸 鳥取環境大学, 環境情報学部, 助教授 (00341074)
増沢 利光 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (50199692)
齊藤 明紀 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (20235021)
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Research Abstract |
本研究ではいくつかのサブテーマをもっている.そのうち,教育用新言語については,抽象構文での言語の編集系の実現に着手し,プロトタイプを完成した.基本機能としては,比較的使いやすいものといえる. また,実行系のあり方を検討してきたが,ここで,種々の新しいアイデアを得た.これらはそれぞれ興味深い結果である.その一例は,複数のコード生成の仕方を比較検討できるような翻訳系を構成するものである.これを使うことで,学生がコンパイラのコード生成部分を自分で検討し,種々の比較を行う教材になりうる.ただ,いろいろとアイデアがふくれあがった結果,試作範囲の的を絞りきれず,予定年度内に完成するまでに至らなかった.これは研究の進め方がまずかったのであるが,種々のアイデアを得たという点は成果とも見える.いずれにしても,未完成の部分を作り,評価データを得て,報告することが今後の課題として残ってしまった. 別のテーマとして,遠隔地でのペアプログラミングや共同開発の可能性を追求しており,必要なハードウェアの整備を行い,実験システムを構築した.これは数例について,実験を行い,その初期的な知見については(1)で報告する予定である. このシステムは大阪大学と鳥取環境大学の間で,遠隔指導をする必要性に迫られており,2004年春はある程度実際に運用する計画である.また,鳥取県のある高校との間でもこのシステムの試用を検討中である.その意味で技術的にはまだこなれないところも多少あるが,実用に近づいた.これに上記の教育用システムを載せることで,新しい言語教育の展開を期待している. 研究期間内に,基本的な実現方式とその可能性や新しいアイデアを得て,今後の研究の基礎を作り得た. (1)長瀧寛之,北村英純,永井孝幸,都倉信樹:遠隔ペアプログラミング支援システムSATORIの開発とプログラミング教育への適用,日本工学教育協会平成16年年次大会,2004.7.30.
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