2004 Fiscal Year Annual Research Report
多種体複雑系に基づくエージェント社会モデルの構築と適用
Project/Area Number |
14380154
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
寺野 隆雄 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (20227523)
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Keywords | 計算組織論 / エージェントシミュレーション / 人工社会 / 人口知能 / 学習分類子システム / ゲーミングシミュレーション / 多種体複雑系 / 行動ファイナンス |
Research Abstract |
情報技術の発展にともなって、世界規模で市民の意識や行動の変化が社会制度に追いつかない現象が頻発している。一方で、インターネット上の応用システムや複雑な工学システムの普及は著しい。この現実と理論のギャップの解決は次世代情報社会実現への焦眉の誤題である。本研究では、内部状態と決定ルールをもつ個体(ソトウェアエージェント)から構成される分散協調型問題解決システムのための計算モデル「組織計算理論」を構築し、あわせて、その有用性を実証することを目的とする。 本年度は、特に、エージェント・ベース・モデリングの基本概念と課題について、理論・実践の両面から研究を実施した。学会活動ならびに理論面の研究成果として、オペレーションズリサーチ学会誌(2004年3月号、計測自動制御学会誌(2004年12月号)、New Generation Computing誌(2004年11月号)にこのテーマで特集号を編集するとともに、「経済社会システムにおけるエージェント手法」国際会議(AESCS2004;京都5月)の議長をつとめた。これらの特集号・学会においては、とくに、エージェント・ベース・モデリングの困難さとその解決法に関する研究成果を発表している。 実践面では、ソフトウェアエージェントと人間のプレイヤーが共存する環境下での問題解決手法について、ゲーミングシミュレーション、経済シミュレーションの立場から研究を実施し、ビジネスゲーミングとケースメソッドを統合する新しい協調型相互教育システムの開発と評価を行った。これらの成果は、経営情報学会、ゲーミングシミュレーション学会世界大会(ISAGA2004)などで発表している。
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Research Products
(6 results)