2002 Fiscal Year Annual Research Report
大規模顧客データに基づくマーケティングモデルの開発
Project/Area Number |
14380191
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
森 雅夫 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (80016568)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 哲夫 駒澤大学, 経営学部, 講師 (20262305)
矢島 安敏 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (80231645)
小澤 正典 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (50152484)
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Keywords | スキャンオアネルデータ / ロジットモデル / 潜在モデル分析 / ゲームの理論 / 尤度関数 / 最適化 / バスケット分析 / データマイニング |
Research Abstract |
(1)各顧客がスーパーマーケットなどで商品を買うときに,例えば,スパゲッティを買ったらトマトソースを買うなど,組み合わせて買う傾向のあるものも多い.つまり,1つの買い物かごの中にどんなものが入りやすいかを調べる問題をバスケット問題という.同時にバスケットに入りやすい商品を知ることにより,棚の配置などの戦略を考えることができる.数万の客が数多くの商品を買うので,同時買いされやすい組み合わせを見つけることは容易ではない.この10年ほどの間に効率的なアルゴリズムが開発されてきたが,それらの特質を見ながらより高速なアルゴリズムを開発してきた.これを用いて,スキャンパネルデータなどの大規模データを用いて,バスケット分析をすることが可能になってきた. (2)複数の企業が同一のカテゴリーの商品を販売するとき,一般には価格決めなどにおいて競争的な戦略をとることが多い.米国では,やや高級感のあるカテゴリーにおいては,他社が価格を高めに設定したら,安めのブランドを出すよりもやはり高めに設定する方が期待収益を大きくする場合もあるという報告がなされてきた.そのメカニズムを調べるためのモデルを開発し日用品について検証してみた.シャンプーや通常の粉末洗剤のカテゴリーでは競争的であるが,液体洗剤はやや協調的と云えた.また,この研究において,データが不完全なためいくつかのパラメータについては推測値を用いながら,最小自乗法による推定を試みた. (3)定性的データに関するデータマイニングの方法の1つして,rough setを援用することが考えられる.定性データに基づく分類方法について,効率的なアルゴリズムの開発を進めてきた. これらのアルゴリズム開発や評価のために,ワークステーションを購入した.
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Research Products
(14 results)
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[Publications] 森 雅夫, 小宮 亨: "安全な宇宙環境のために-3次元経路設定問題"J. Operations Research Soc., Japan. 45,2. 214-228 (2002)
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[Publications] 森 雅夫: "JABEE認定と経営工学「関連分野」"オペレーションズ・リサーチ. 47,10. 642-646 (2002)
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[Publications] 里吉 健次, 矢島 安敏, 森 雅夫, 小澤 正典: "カテゴリーの協調関係を考慮したプランドの均衡価格分析"OR学会春季研究発表会. (2003)
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[Publications] 郭 天放, 矢島 安敏, 森 雅夫: "ラフセットにおける近似リダクトについて"OR学会春季研究発表会. (2003)
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[Publications] T.Kou, Y.Yajima: "Approximate Reducts of an Information System"Technical Report. 2002-7. 1-9 (2002)
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[Publications] Y.Yajima: "Linear Programming Approaches for Multicategory Support Vector Machines"Technical Report. 2002-6. 1-23 (2002)
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[Publications] Y.Yajima, H.Ohi, M.Mori: "Extracting Feature Subspace for Kernel Based Support Vector Machies"OR学会春季研究発表会. 18-19 (2002)
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[Publications] Y.Yajima: "Positive Semidefinite Relaxations for Distance Geometry Problems"JJIMA. 19-1. 87-112 (2002)
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[Publications] 加藤 豊, 小沢 正典: "ANPにおける評価値と平均法について"日本経営工学会平成14年度秋季研究発表会予稿集. 78-77 (2002)
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[Publications] 森 尚志, 小澤 正典: "商店の集中度に関するモデル化"OR学会春季研究発表会. (2003)
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[Publications] 小澤 正典, 加藤 豊: "サーティの整合度0.1と寄与率"OR学会秋季研究発表会. 174-175 (2002)
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[Publications] IIDA Tetsuo: "A Non-stationary Periodic Review Production-inventory Model with Uncertain Production Canacity and Uncertain Demand"European Journal of Operational Research. 40,3. 670-683 (2002)
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[Publications] IIDA Tetsuo, SUZUKI Kenichi: "Sampling Based Approximation Method for the Stochastic PERT Problem"OR学会春季研究発表会. (2003)
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[Publications] 飯田 哲夫, 鈴木 賢一: "確率的PERT問題に対する加重サンプリング法による近似解法"OR学会秋季研究発表会. 200-201 (2002)