2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14380258
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Research Institution | National Institute of Polar Research, Arctic Environment Research Center |
Principal Investigator |
神田 啓史 国立極地研究所, 北極観測センター, 教授 (70099935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊村 智 国立極地研究所, 研究教育系, 助教授 (90221788)
工藤 栄 国立極地研究所, 研究教育系, 助教授 (40221931)
長沼 毅 広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 助教授 (70263738)
井上 源喜 (松本 源喜) 大妻女子大学, 社会情報学部, 教授 (80245357)
瀬戸 浩二 島根大学, 汽水域研究センター, 助教授 (60252897)
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Keywords | 湖沼 / 堆積物 / 年代測定 / シアノバクテリア / バクテリア / コケ / 南極 / ステロール |
Research Abstract |
本年度は、南極の昭和オアシス・スカルブスネスのB-3池(200x50m、仮称)およびB-4池(150x50m、仮称)より採取された堆積物コアの全有機炭素(TOC)、全窒素(TN)、全炭素(TC)、全硫黄(TS)ならびにバイオマーカー(炭化水素、脂肪酸、ステロール)の特徴を明らかにするとともに、AMS法(^<14>C)により年代測定を行った。 B-3池堆積物コアのTOC濃度は1.5〜15.6%と大きく変動した。これらの堆積層は大部分が有機物から構成される部分と土砂を含む部分が交互に堆積していることが明らかになった。また、B-3池の堆積物コアのTOC/TN比は9.9〜122と大きく異なる。これらの値が10程度の層は主としてシアノバクテリアのみから成るが、20以上の層は主としてコケから構成されていると推定される。B-4池の堆積物コアのTOC濃度は、3.0-17.1%で大きく変動し、B-3池と同様に大部分が有機物から構成される部分と土砂を含む部分が交互に堆積していることが明らかになった。また、B-4池の堆積物コアのTOC/TN比は、11.3-22.8となる。B-3池と同様にTOC濃度が高い層はTOC/TN比が小さく、逆にTOC濃度が低い層はTOC/TN比が大きく、シアノバクテリアの繁殖がこれらの値を支配しているものと思われる。 さらに、すりばち池の水深5mおよび11mで採取した湖水試料から微生物コミュニティーDNAを抽出した。このDNAを鋳型にして増幅したEukaryaの18S rDNAをTOPO TAクローニングベクター(pCR4ベクター、Invitrogen)にクローン化し、南極すりばち池の真核微生物18SrDNAクローンライブラリーを構築した。これらのクローンについて分子系統解析を行った結果、すりばち池の5m試料からは、Chaetocerosに近縁な珪藻の存在が示唆された。また、11m試料からは、Chaetocerosに近縁な珪藻、Dunaliella salinaに近縁な緑藻、Chrysophyceaeに属する真核生物、Caecitellus parvulusに近縁な鞭毛虫、Monosiga brevicollisに近縁な襟鞭毛虫の存在が示唆された。
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Research Products
(21 results)
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[Journal Article] Environmental changes in Syowa Station area of Antarctic during the last 2300years inferred from organic components in lake sediment cores.2006
Author(s)
Genki, I., Matsumoto, Komori, K., Enomoto, A., Imura, S., Takemura, T., Ohyama, Y., Kanda, H.
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Journal Title
Polar Bioscience 19
Pages: 51-62
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[Journal Article] Depth distribution of euryhaline halophilic bacteria in Suribati Ike, a meromictic lake in East Antarctica2005
Author(s)
Naganuma, T., Hua, P.N., Okamoto, T., Ban, S., Imura, S., Kanda, H.
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Journal Title
Polar.Biology 28
Pages: 964-970
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