2005 Fiscal Year Annual Research Report
富士山における人為的攪乱地の保全と回復-フジアザミ群落から木本植物群落へ-
Project/Area Number |
14380269
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Research Institution | Faculty of Science Shizuoka University |
Principal Investigator |
増沢 武弘 静岡大学, 理学部, 教授 (40111801)
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Keywords | 環境 / 富士山 / 保全と回復 / 遷移 / ミヤマヤナギ |
Research Abstract |
富士山の高山・亜高山帯の調査は、表富士5合目宝永火山口付近と御殿場太郎坊双子山周辺で行った。この地域は山崩れなどの自然現象に加え、人為的な撹乱を強く受け、現在裸地化が進行している。また、双子山周辺はオフロード車などにより広く撹乱を受けた場所である。 現在までにこの地域のフジアザミの分布はすでに調査されている。昨年度までに調査地点を上記の2ヶ所に特定し、そこにおけるミヤマヤナギの群落構造の調査を行い、実験材料の確保と植生保全のための永久コドラートの設置を行った。 17年度は引き続き追跡調査を行った。また、調査対象の植物群落と国内外の群落について資料調査を行い研究全体のまとめを行った。 1.移植した個体の追跡調査(6月-10月) 2.種子および枝の採取 枝の採取と押木方法の検討に加え、多量の苗木を育生し移植を行った。 3.表富士五合目と太郎坊にて、土壌中の根粒および菌根菌の調査を行った。 4.表富士五合目にて、木本および草本植物(フジハタザオ・コケモモ)の貯蔵物質を液体クロマトグラフィーを用いて測定した。 5.キク科植物、カバノキ科植物群落の資料調査を国内外で行った。 6.研究全体のまとめと報告書の作成を行った。 研究実績として学会誌等に発表するためのデータの整理をまとめて行った。雑誌はPolar Bioscience、分類地理、科学(岩波)などあり、内容は保全と回復に対する基礎的な資料として貢献できるものとした。
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Research Products
(3 results)