2002 Fiscal Year Annual Research Report
造血系転写調節因子の活性調節機構の分子構造学的研究
Project/Area Number |
14380296
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
緒方 一博 Yokohama City University, 医学部・生化学第一, 教授 (90260330)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 光 横浜市立大学, 生化学第一医学部, 助手 (90300962)
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Keywords | 転写因子 / エンハンセオソーム / X線結晶構造解析 / 原子間力顕微鏡 / c-Myb / Runx1 / c-Ets-1 / C / EBP |
Research Abstract |
1.プロモーターDNA上でのエンハンセオソーム構造形成機構の解析 一般的に、転写因子は広い範囲のプロモーターDNA領域に複数結合し、さらに転写因子同士が互いに結合してエンハンセオソームと呼ばれる超分子会合体を形成し、転写を活性化する。我々はこのエンハンセオソーム構造の最も典型的な基本単位の一つと考えられる,c-Myb-C/EBP-DNA複合体の相互作用様式を原子レベルで解析している。c-MybとC/EBPは協調的に造血系の標的遺伝子を活性化するが,この転写因子間の協調活性に必要なプロモーターDNA配列を調べると,転写因子結合部位だけでなく,その周辺のDNA配列も厳密に規定されていることがわかってきた。現在,c-Myb結合部位の近傍のDNA塩基配列がエンハンセオソーム形成にどのような効果を持つかを調べるため、c-Myb結合塩基配列近傍に変異を導入したプロモーターDNAを調製し、c-Mybタンパク質の変異プロモーターへの結合をSurface Plasmon Resonance (SPR)法で詳細に解析すると共に、各変異プロモーターのエンハンセオソーム形成に与える影響を解析する目的で,原子間力顕微鏡(AFM)を用いた複合体の画像化による実験を進めているところである。 2.Runx1とc-Ets-1タンパク質による協調的転写機構の解明 T Cell Receptor α(TCRα)遺伝子は、転写因子Runx1とc-Ets-1によって協調的に転写が促進される。この協調性がどのような機構で起こるのか、その原子レベルでの報告は未だなされていない。そこでこの機構を原子レベルで解明するために、TCRαプロモーターDNA, Runx1, c-Ets-1からなる複合体のX線結晶構造解析を行う準備を進めている。現在、協調性を示すそれぞれの転写因子の最小領域の決定、大量発現、精製法の確立を行っている。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Mechanism of c-Myb-C/EBP. cooperation from separated sites on a promoter2002
Author(s)
Tahirov TH, Sato K, Ichikawa-Iwata, E, Sasaki M, Inoue-Bungo T, Shiina M, Kimura, K., Takata, S., Fujikawa, A., Morii, H., Kumasaka, T., Yamamoto M., Ishii, S., Ogata, K.
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Journal Title
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[Journal Article] Structural aspects of gene expression by AML1/CBE,c-Myb, AMV v-Myb, C/EBP. and Ets-12002
Author(s)
Tahirov, T. H., Sato, K, Inoue-Bungo, T., Ichikawa-Iwata, E., Sasaki, M., Fujikawa, A., Shiina, M., Takata, S., Kimura, K., Morii, H., Kumasaka, T., Yamamoto, M., Ishii, S., Ogata, K.
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Journal Title
Acta Cryst. A58Supplement
Pages: C20
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