2004 Fiscal Year Annual Research Report
染色体均等分配を保障するセントロメア特異的クロマチン複合体の分子基盤の解明
Project/Area Number |
14380334
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
高橋 考太 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (40303804)
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Keywords | 染色体 / セントロメア / CENP-A / 分裂酵母 / ヌクレオソーム |
Research Abstract |
セントロメア結合型GATA転写因子Ams2の関連制御遺伝子の同定および分解経路の分子基盤 分裂酵母Ams2がS期におけるコアヒストン分子の転写活性化とCENP-Aのセントロメア局在に必須なGATA転写因子で、Ams2蛋白質はG1/S期にのみ存在し核クロマチンに局在化することを示した。さらにAms2蛋白質は細胞周期S期の後半にリン酸化され、ポリユビキチン化されて26Sプロテアソーム依存的に分解制御されることを見出した。Ams2の段階的欠失体の作成と解析により、Ams2のリン酸化およびユビキチン化部位の限定およびNLS配列の同定を行い、この領域部位特異的変異体の作成を推進した。Ams2の分解に関わる上流制御因子の同定にも成功した。 セントロメアコア蛋白Mis6の進化的保存領域の分子機能とMad2チェックポント これまでに、セントロメアコア複合体Mis6およびSim4がCENP-AおよびMad2スピンドル結合チェックポイント蛋白質のセントロメア局在に必須なセントロメアコア複合体を構成することを示してきた。本年度は、Mis6-Sim4複合体とMad2スピンドル結合チェックポイント経路との機能連関について、論文にまとめ投稿した。Revise実験として、Mad2-GFPあるいはBub1-GFPと微小管もしくはキネトコア蛋白質を二重に蛍光ラベルした分裂酵母株を作成、その分裂期の挙動をライブ観察した。またMis6複合体とNuf2-Hec1複合体が協調的にMad2蛋白質のセントロメア局在を制御していることも明らかとなった。さらに微小管結合型のモーター蛋白質とMis6との物理的機能的相関も見出した。
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Research Products
(5 results)