2003 Fiscal Year Annual Research Report
特別支援を必要とする教育領域におけるコンピュータ・カウンセリング・システムの構築
Project/Area Number |
14390005
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
渡部 信一 東北大学, 大学院・教育情報学研究部, 教授 (50210969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 勝朗 東北大学, 大学院・教育情報学研究部, 助教授 (50195286)
菅井 邦明 東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (60000288)
生田 久美子 東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80212744)
三石 大 東北大学, 大学院・教育情報学研究部, 助教授 (50305306)
熊井 正之 東北大学, 大学院・教育情報学研究部, 助教授 (60344644)
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Keywords | 支援のデジタル化 / 診断・評価 / 指導者 / 「わざ」の伝承 / スポーツ / 競技不安 / 深層 / 一般的知識 |
Research Abstract |
障害児教育領域のコンピュータ・カウンセリングシステムの評価と改善(渡部・熊井・菅井・三石) 障害児教育領域のカウンセリング結果は、主訴、継続実施による深化等により、4種に類型化された。1)発達・障害の診断・評価:障害の有無、種類等の判断を求めての利用であるが、実際の子どもの状態を診ることなく判断はできないため対面カウンセリングに引き継ぐタイプ。2)一般的知識の提供:障害の遺伝に関する一般的知識など、コンピュータを介した対応が可能・効率的なタイプ。3)継続による訴えの深化:初期主訴「ことばの遅れ」等から、継続により「親自身・夫婦の心の問題」等の吐露などカウンセリングが深層へ移行・発展するタイプ。4)その他。 伝統芸能の継承教育のコンピュータ・カウンセリングシステムの構築(生田・三石) 昨年度に引き続き、「伝統芸能の継承教育」に関する調査及び分析を試みた。具体的には、八戸市法霊神社の「神楽」の伝承実践の調査と神楽士たちへのインタビューを行い神楽の「わざ」伝承の理論的分析を進めた。成果の一部を、都市防災研究所(財)主催の研究会(15年7月)と野間教育研究所主催の研究会(15年12月)で報告した。また、コンピュータによる支援の可能性についても「神楽士たち」を交えて検討しつつあり、成果の一部を「わざの伝承:アナログか?デジタルか?研究会」のHP上でも公開した。 スポーツ教育のコンピュータ・カウンセリングシステムの構築・(北村・三石) 今年度はコンピュータを利用したシステム構築を視野に入れながら,指導者,選手,親それぞれの間の心理的なかかわり行動の調査を行った.具体的には,スポーツ競技選手,指導者,親を対象とした継続的なカウンセリングを,練習・試合及び日常生活場面での直接・遠隔面接カウンセリングにより実施した.今後は分析によって得られたカテゴリーを構造化し,システム構築に向け,より内容を整備していく計画である
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 生田久美子: "認識の一様式として-『ケア』新たな『遊び論』の提案-"教育哲学会発表要旨集録. 第46回. 40-41 (2003)
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[Publications] 生田久美子: "からだがあまる"比較舞踊学会会報誌. 第14号. 1-2 (2003)
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[Publications] 生田久美子: "〔書評論文〕人間形成の根本問題としての美的経験と理知的経験 クラウス・モレンハウアー著『子どもは美をどう経験するか-美的人間形成の根本問題』"日本教育思想史学会 近代教育フォーラム. 12号. 229-233 (2003)
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[Publications] 北村勝朗: "エキスパート・スポーツ指導者を対象としたコーチング・メンタルモデルの定性的研究"東北体育学研究. 22(1)(印刷中).
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[Publications] 北村勝朗: "ユースサッカーを選手を対象とした専心性(Commitment) 形成過程の定性的研究"東北体育学研究. 22(1)(印刷中).
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[Publications] 渡部信一(編著): "自閉症児の育て方-笑顔で育つ子どもたち-"ミネルヴァ書房. 193 (2004)
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[Publications] 渡部信一(編著), 熊井正之(分担執筆): "21世紀テクノロジー社会の障害児教育"学苑社(印刷中). (2004)