2005 Fiscal Year Annual Research Report
「農」とふれあう人間行動に着目した新しい生活空間の形成に関する基礎的研究
Project/Area Number |
14390008
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
木谷 忍 東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (20169866)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 房雄 東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (30221774)
川本 隆史 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (40137758)
大鎌 邦雄 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (40292255)
野村 希晶 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80125632)
長谷部 正 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (10125635)
|
Keywords | ロールプレイングゲーミング / 地域の文脈 / 環境教育 / 都市と農村の交流 / プロトコル分析 / 合意形成 / 学社融合 / 子ども性 |
Research Abstract |
本年度は最終年度ということで、前年度までの研究成果をまとめる作業と研究成果発表を行った。ただ、前年度に実施したゲーミングシミュレーション実験で、都市と農村の交流という観点において、自然を生かした環境教育に焦点があてられ、その重要性が指摘された。そこで、仙台市郊外の自然の豊かな場所に位置する小学校において、子どもの遊びを通した環境教育に対する地域市民の捉えかたについて、調査・実験を加えた。 研究発表は、米国(アトランタ)で開催された国際会議(ISAGA Conference)、日本計画行政学会、日本環境共生学会、日本シミュレーション&ゲーミング学会等で行った。 都市郊外の自然を生かした子どもの遊びについて、仙台市西部の栗生小学校の協力を得て、調査・実験を行った。対象は4年生。保護者と子どもの遊びの意識や遊ぶ内容についてペア調査を行ない、その結果を生かして、ゲーミング実験を行った。この実験では、子どもの地域の自然環境での自由な遊びの構想づくりについて、地域市民が遠巻きに観察し、市民の子ども遊びに対する意識変化を捉えることを目的としている。結果を大まかに述べると、今の子どもたちの遊びは、ルールの確立したスポーツ系の遊びが増えており、昔からの慣習的な遊びは少なくなっている、それが自然との接触を少なくしているし、大人たちもそれを評価していないことである。 農村地域内の交通格差、農村から捉えた都市へのまなざしの歴史的変化、都市の倫理などを踏まえて、報告書検討会を開いて、現在、報告書に纏めている。
|