2004 Fiscal Year Annual Research Report
第四紀の日本列島とその周辺における陸橋・氷橋の形成と人類の渡来-地質学・古生物学と考古学・人類学の学際的研究-
Project/Area Number |
14390027
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
河村 善也 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (00135394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 周作 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30047394)
稲田 孝司 岡山大学, 文学部, 教授 (40135926)
松浦 秀治 お茶の水女子大学, 生活科学部, 教授 (90141986)
近藤 恵 お茶の水女子大学, 生活科学部, 助手 (40302997)
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Keywords | 第四紀 / 日本列島とその周辺地域 / 人類の渡来 / 氷橋 / 陸橋 / 学際的研究 / 考古学・人類学 / 地質学・古生物学 |
Research Abstract |
本年度は,昨年度や一昨年度に引き続き,研究代表者および研究分担者が国内の第四紀哺乳類化石産地や遺跡の調査を行って,産出化石や遺物の採集と層序・年代・古環境に関するデータの収集を行うとともに,それらと関連する第四紀層の調査と新しい化石産地や遺跡の発見のための探索などの研究活動を行った.調査地域は青森県から沖縄県までの広い範囲におよび,多くのデータが得られた.すでに採集されている哺乳類化石や遺物,年代や古環境分析用サンプルについては分析を進めた.特に岡山県の足見NT洞や長崎県壱岐の幡鉾川層については,層序や年代を含めた発掘調査の成果と産出化石の研究を論文にまとめた.また,日本列島全体の更新世と完新世の哺乳動物相を総括する論文や,日本産シカ類化石を総括し大陸のものとの関係を論じた論文をまとめた.その他多くの化石産地,遺跡についても,層序・遺物・化石・年代資料の分析を進めている.また研究代表者は昨年度と同様,国内各地の研究機関に出張して,第四紀哺乳類化石標本と関連する現生哺乳類骨格標本の調査や関連するデータの収集を精力的に行ったほか,日本列島の第四紀の古地理・古環境に関する情報やデータの収集を行った. 国外での研究活動としては,研究代表者が中国科学院古脊椎動物古人類研究所で,昨年度や一昨年度に引き続いて,中国産哺乳類化石の研究を行い,日本のものとの関係に関するデータを数多く得た.一方,海外共同研究者の衛奇を中国から招聘し,国内の多くの研究機関で講演を行ってもらい,研究代表者や研究分担者をはじめ多くの研究者と意見交換・討論・情報提供・研究計画の打ち合わせなどを行い,幅広く研究交流を行った.
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Research Products
(6 results)