2003 Fiscal Year Annual Research Report
欧米系日本人の独自のアイデンティティの保持と「日本人」への同化に関する調査研究
Project/Area Number |
14390043
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
ロング ダニエル 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (00247884)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
カニングハム ポール 立教大学, 観光学部, 教授 (90173682)
小西 潤子 静岡大学, 教育学部, 助教授 (70332690)
エルドリッヂ ロバート 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 助教授 (50335329)
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Keywords | 欧米系日本人 / 小笠原諸島 / Bonin Islands / 民族音楽 / エコツーリズム / 言語接触 / 日米外交史 / アイデンティティ |
Research Abstract |
本研究プロジェクトが今年度に行った研究は以下の通りである。 2003年7月21-22日に上智大学で行われたAsian Studies Conference Japanにおいて、Exploring the Rich History and Culture of the Ogasawara(Bonin)Islandsというセッションを行った。この4つの発表原稿、およびディスカサントを務めた国際基督教大学のジョンマーハー教授のコメントを東京都立大学の小笠原研究専門の刊行物に載せる。 個々のメンバーの研究活動は以下の通りである。 ロング:ロングは数回にわたり父島で言語調査を行った。その研究成果を数回の雑誌論文で発表している。 カニングハム:宿主の調査データ(アンケート、聞き取り調査、グループ調査)を使い質的・量的な分析を行い、小笠原における自然観とエコツーリズムを研究した。 小西:行進踊りのルーツに関するミクロネシアにおける談話を収集した。欧米系小笠原島民の文化的アイデンティティの年代ごとの階層性を明らかにした。 エルドリッヂ・ロバート:本年度、米海軍の占領組織、目的、政策、人物などについて詳細に調査し、解明した。これに基づいて、戦後小笠原と日米関係の全体像を明らかにできると考えている。
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Research Products
(15 results)
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[Publications] 小西潤子: "ミクロネシアの行進踊り-その伝播とパラオにおける様式変化を中心に-"阪大音楽学報. 1. 33-45 (2003)
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[Publications] 小西潤子: "海のルートと循環するルーツ-歌と踊りによるミクロネシアとの「交流」"季刊I-Bo. 10. 5-9 (2003)
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[Publications] 小西潤子: "行進踊りと日本語混じりの歌-ミクロネシアの民俗芸能に見る日本の植民地教育の影響に関する歴史的研究-"静岡大学教育学部研究報告(教科教育学篇). 35. 115-129 (2004)
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[Publications] エルドリッヂ・ロバート: "小笠原の返還をめぐって"沖縄タイムス. 7月21-22. (2003)
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[Publications] エルドリッヂ・ロバート: "Remembering the Dead : A Trip to Iwo Jima"Kansai Time Out. 316. 11 (2003)
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[Publications] ロング・ダニエル: "もう一つの日本社会 小笠原に生き続ける独自の言語と文化"聖教新聞. 2003.07.27. 8 (2003)
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[Publications] ロング・ダニエル: "小笠原から始まった近代日本語教育史"月刊日本語. 185. 58-89 (2003)
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[Publications] ロング・ダニエル: "日米の政治の狭間で"月刊日本語. 186. 58-89 (2003)
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[Publications] ロング・ダニエル: "小笠原返還後の日本語教育の問題"月刊日本語. 187. 66-67 (2003)
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[Publications] ロング・ダニエル: "もう一つの「日本の文化」小笠原諸島の独自な文化と言語"東京新聞. (2002.12.09). (2003)
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[Publications] Cunningham, Paul: "Profiling Lodge Owners and Managers on Chichijima : Attitudes Towards Ecotourism in the Bonin (Ogasawara) Islands"Ogasawara Research. 29. (2004)
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[Publications] Long, Daniel: "The Unknown Linguistic Heritage of the Ogasawara (Bonin) Islands : Identity and Language Usage in a Japanese Minority Community"Ogasawara Research. 29. (2004)
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[Publications] Eldridge, Robert: "The U.S. Naval Administration of the Ogasawara Islands, 1945-1968"Ogasawara Research. 29. (2004)
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[Publications] Konishi, Junko: "The Musical identities of the Western Ogasawarans : Adoption of music and dance of "other places""Ogasawara Research. 29. (2004)
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[Publications] ロング・ダニエル(共編著): "小笠原ハンドブック"南方新社(校正中). (2004)