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2005 Fiscal Year Annual Research Report

生殖器官におけるエリスロポエチンの機能と発現制御に関する研究

Research Project

Project/Area Number 14390045
Research InstitutionThe University of Shiga Prefecture

Principal Investigator

佐々木 隆造  滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (60077378)

Keywordsエリスロポエチン / 子宮 / キノリン酸 / 遺伝子除去マウス / フタル酸 / 生殖器官
Research Abstract

腎臓で生産され赤血球造血系にのみ作用するとされてきたエリスロポエチン(EPO)について、申請者は脳、子宮における生産を発見した。そして、脳EPOは、虚血時の神経細胞死を抑制する効果があることを証明した。この発見は他の研究室の研究により広く支持されており、EPOを脳梗塞の治療に使用する臨床実験が行われ、顕著な治療効果が報告されている。さらに申請者は、雄性生殖器官に予期せぬ生産部位が存在することを発見した。子宮のおけるEPOは、性周期に伴う子宮内膜層の肥厚の際に起こる血管新生に関与することを明らかにしてきた。
他方、トリプトファンからNADを合成する経路の中間代謝産物であるキノリン酸(QA)がEPOの生合成を抑制することが報告された。QAは腎不全の血液中に蓄積することが知られており、QAがEPO生合成を阻害することは、QAが腎性貧血を引き起こす原因物質であることを示唆する重要な発見である。そこで、QAの代謝酵素であるキノリン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ(QPRT)遺伝子を除去したマウスの作成を開始したが未完成である。しかし、フタル酸がQAを蓄積することを発見したので、上記のマウスが完成しなくても本研究を遂行する有力な手段を入手した。

  • Research Products

    (3 results)

All 2005

All Journal Article (2 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] Cholesterol is required for the polarized secretion of erythropoietin in Madin-Darby canine kidney cells2005

    • Author(s)
      M.Maruyama
    • Journal Title

      Arch.Biochem.Biophys. 438

      Pages: 174-181

  • [Journal Article] エリスロポエチンによる神経細胞保護2005

    • Author(s)
      佐々木隆造
    • Journal Title

      Clinical Neuroscience 23

      Pages: 909-912

  • [Book] エリスロポエチンのすべて(部分執筆)2005

    • Author(s)
      佐々木隆造
    • Total Pages
      284(207-221)
    • Publisher
      メディカルレビュー社

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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