2004 Fiscal Year Annual Research Report
コミュニケーション・プロセスとしての生態人類学:アフリカ熱帯雨林における研究
Project/Area Number |
14401013
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
木村 大治 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 助教授 (40242573)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市川 光雄 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (50115789)
寺嶋 秀明 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (10135098)
北西 功一 山口大学, 教育学部, 助教授 (80304468)
小松 かおり 静岡大学, 人文学部, 助教授 (30334949)
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Keywords | コミュニケーション / 相互行為 / 生態人類学 / アフリカ / 会話 / 分配 / 儀礼 / 知識伝達 |
Research Abstract |
本年度は研究計画の3年目として,(1)現地調査の続行,(2)研究会の開催,(3)蓄積した資料の整理をおこなった。 (1)ではまず,研究分担者の小松かおりが2004年7月から9月にかけて,カメルーン共和国東部州モンディンディム村に滞在し,農耕民カコの農耕活動における文化伝播の調査をおこなった。研究代表者木村は11月から12月にかけて,同地域の狩猟採集民バカ・ピグミーの村ドンゴに入り,日常会話の採取と分析作業を進めた。今回の調査を含め,相当量のバカの会話の転記資料が得られたので,今後それを目本・欧米で得られたデータと比較し,ピグミー系狩猟採集民の会話的相互行為の特性を明らかにする作業の見通しが得られた。さらに12月に,研究協力者の入江晋也(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科大学院生)をマリ共和国に派遣し,都市部および農村部におけるサウンドスケープ(音環境)とコミュニケーションの調査をおこなった。 (2)については,昨年にひきつづき,月一回のペースで「コミュニケーションの自然誌」研究会を開催し,これまでの調査によって得られた資料のコミュニケーション論的な位置づけに関する討論を重ねた。また3月に静岡大学で研究分担者,協力者らを集めた研究会をおこない,これまでの研究の進行状況について振り返るとともに,今後の進め方について話し合いをおこなった。 (3)については,8ミリビデオ,デジタルビデオに録画してあった映像資料をDVD化する作業を進めた。
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Research Products
(7 results)