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2003 Fiscal Year Annual Research Report

呉語〓州方言群・甌江方言群の調査研究

Research Project

Project/Area Number 14401032
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

秋谷 裕幸  愛媛大学, 法文学部, 助教授 (10263964)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 太田 斎  神戸市外語大学, 外国語学部, 教授 (40160494)
Keywords中国語 / 呉語 / 甌江方言群 / 〓州方言群 / フィールドワーク
Research Abstract

本年度は本研究の第二年目。秋谷と太田は昨年に引き続き、甌江方言群の調査およびデータ入力を進めた。瑞安市、蒼南県、泰順県、楽清市方言に引き続き秋谷は永嘉県楓林鎮、温州市澤雅鎮、平陽県鰲江県の調査に着手した。太田は瑞安市方言の二度目の調査を行った。調査の過程で得られた顕著な特徴を記す。
(1)永嘉県楓林鎮方言はその声母に入破音[* *]をもつが、その入破音的性格は、呉語処衢方言群や〓州方言群において観察されるものよりもはるかにはっきりしており、よく耳にする[?b ?d]のような音色ではなかった。
(2)咸攝四等舌歯音と效攝四等舌歯音が特別な韻母をもつ傾向にあり、甌江群方言の古い段階で山攝四等と咸攝四等が少なくとも区別されていたことが知られる。この特徴は呉語としては異例に属する。
(3)摩擦音の[s z]が前舌高母音の前でも口蓋化を起こさない一方、破擦音はほぼすべての環境で[t* t*^h d*]などの舌面破擦音で現れる。たとえば「西」[si]:「紙」[t*i]など。この特徴は温州市区以外のほとんどの甌江方言群に観察される。
また呉語か〓語かで意見が分かれていた蒼南県の蛮話の調査も行った。その結果、この方言がやはり呉語ではなく〓語であるとの確証を得ることができた。この点については調査報告とは別に論文を準備している。
調査報告は瑞安、楽清、泰順新山郷、蒼南県龍港鎮については順調に進んでいる。他の方言に関しては目下若干遅れている。最終年度平成16年度内にはなんとか計画通り公刊までもってゆけると思う。
曹志耘と趙日新は前年度同様中国にあって〓州方言群の調査を進めた。金華、湯渓、磐安、永康四方言に関してはデータ入力がほぼ終わった。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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