2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14402006
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Research Institution | The Open University of Japan |
Principal Investigator |
六本 佳平 放送大学, 教養学部, 教授 (70009827)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜野 亮 立教大学, 法学部, 助教授 (80267385)
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Keywords | 韓日比較 / 法文化 / 司法制度改革 / 縁 / 法役務 / 法律家 |
Research Abstract |
初年度であるので、まず、両国での具体的な研究方法等について打合せ会で検討した。これには、海外共同研究者の崔大權教授および関係専門家として李〓雨助教授を招き、日本は、六本・浜野のほか、研究協力者として高橋裕助教授が参加した。その結果、両国間の客観的な比較可能な基礎データとして利用可能なものを集めてコンピュータ処理可能な状態にすること、主要な法律家・官僚へのインタビュー、使用言語・翻訳の問題、韓国での調査実施などについて方向を定めた。また韓国側で他の研究者の協力を求めることになり、その打合せのため浜野が訪韓した。以後日本の弁護士の経歴等(浜野担当)および裁判官・行政官の経歴等(高橋担当)についてデータ処理を開始し、韓国側でもほぼ対応する弁護士・法学部卒業者・司法統計の各データの収集、および韓国司法制度改革の資料調査を開始した。最後に、関係者が東京に集合し(韓国側の参加者は、崔大権、韓尚煕、金度〓、李国運、黄承欽の各教授)、上記の各テーマについての中間報告ペーパー計8本を得て討議し、来年度の継続予定についても話しあった。 以上の結果、韓国大統領制の下での制度改革の運び方、法律家・官僚相互の関係における郷党・学統的な関係、弁護士依頼者間の縁故関係など、興味深い比較的知見が多く得られ、かつ双方における具体的で比較可能なデータに基づき興味ある分析結果が得られる見通しがついた。なお、今年度の研究成果としては8本のペーパーがあるが、中間報告であるため、公表していない。
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