2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14404014
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
町田 憲一 大阪大学, 先端科学技術共同研究センター, 教授 (00157223)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 諭 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10171175)
巨海 玄道 九州大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00111146)
足立 吟也 大阪大学, 名誉教授 (60029080)
篠原 厚子 順天堂大学, 医学部, 講師 (90157850)
出来 成人 神戸大学, 工学部, 教授 (10101065)
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Keywords | 希土類資源 / 希土類産業 / 希土類先端材料 / 資源有効利用 / 磁性 / 光物性 / 生体作用 / 触媒 |
Research Abstract |
平成15年度も昨年度に続き、中国の研究機関と共同で以下の調査研究を実施した。 1 希土類資源の開発動向ならびに原材料の生産状況に関する調査 希土類資源の中国における分布の状況を調べると共に、これから原材料の生産動向を明らかにした。また、得られた結果をもとに、効率的な希土類の生産技術について検討を加えた。 2 希土類関連化学物の基礎物性とその応用に関する調査 希土類の4f電子に関連する磁性、導電性、および光物性について、一連の希土類関連化合物を対象として上記の物性のうち新規なものについて調査を行った。また、最近急激に向上している中国における希土類の分離、精製技術を用いて高純度希土類化合物を合成とその物性に関する研究動向を調査した。 3 希土類系先端材料の開発動向に関する調査 高性能磁石、高輝度発光材料等々を中心に、希土類先端材料の研究開発動向を調査した。 4 希土類の触媒作用を利用した合成化学に関する調査 希土類の配位不飽和性およびRedox作用による触媒作用とその合成化学的応用について調査した。 5 希土類と植物または動物(生体)との関係に関する調査 希土類の植物に対する成長促進効果(肥効性)、発生、分化等に関連する影響を微生物について調査した。また、これと平行して、希土類の生体に及ぼす影響をマウスを用いて毒性学の観点から検討した。 6 希土類廃棄物リサイクルに関する調査 中国国内での希土類廃棄物のリサイクルの現状について調査した。 以上の成果は、平成15年9月25日から28日まで、中国長春市および我が国の豊中市で開催した合同シンポジウム"1^<st>China-Japan Joint Symposium on New Rare Earth Materials"および「希土類資源の有効利用と新機能探索」で発表を行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] K.Machida: "Effective Recovery of Nd-Fe-B Sintered Magnet Scrap Powders as Isotropic Bonded Magnets"Chem.Lett.. 32(4). 394-395 (2003)
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[Publications] K.Machida: "Effective Recovery of Nd-Fe-B Sintered Magnet Scrap Powders as Isotropic Bonded Magnets"Chem.Lett.. 32(4). 628-629 (2003)
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[Publications] T.Kawasaki: "Reproduction of Nd-Fe-B Sintered Magnet Scraps using a Binary Alloy Blending Technique"Mater.Trans.. 44(9). 1682-1685 (2003)
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[Publications] T.Horikawa: "Magnetic Property of Nd-Fe-B Sintered Magnet Powders Sorbed by Yb Metal Vapor"Jpn.J.Appl.Phys.. 42(7A). L741-L744 (2003)
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[Publications] 町田 憲一: "希土類資源の動向とその有効利用"マテリアル インテグレーション. 16(7). 60-67 (2003)
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[Publications] 町田 憲一: "希土類磁石スクラップの発生現状と再利用"日本応用磁気学会誌. 27(7). 793-802 (2003)