2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14405017
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Research Institution | Okazaki Research Facilities, National Institute of Natural Sciences |
Principal Investigator |
塚谷 裕一 大学共同利用機関法人, 自然科学研究機構(岡崎共通研究施設)・岡崎統合バイオサイエンスセンター, 助教授 (90260512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 博 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40089892)
今市 涼子 日本女子大学, 理学部, 教授 (60112752)
永益 英敏 京都大学, 総合博物館, 助教授 (90218024)
池田 博 岡山理科大学, 総合情報学部, 助教授 (30299177)
横山 潤 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助手 (80272011)
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Keywords | 島嶼 / 環境適応 / 矮小型 / 日華植物区系 / シノ-ヒマラヤ / 屋久島 / 分子系統 / 細胞遺伝 |
Research Abstract |
本研究計画は、従来の分類学者が中心となったフィールド調査とは異なり、専門ジャンルごとに系統的に解析の分担を割り振ることで、3年間の短期集中的に、目標とする研究を達成しようと計画したものである。そのことを踏まえ、最終年度の平成16年度においては、国内については、屋久島及び屋久島と類似した倭小化変異が認められる島嶼を重点的に対象として、最終的な解析を進めてきた。そのため、特に日華植物区系要素との関連をこれまで2年間にわたって調べてきた東南アジア地域については、日本との地理的連関から、間をつなぐ台湾及び済州島の調査を行なった。その結果、東南アジア調査の成果から、熱帯林床型植物の葉の新たな形態的特性の発見(Tsukaya et al.,2004)、東南アジア・ジャワ島山地帯におけるツリフネソウ属の種間交雑の存在(Tsukaya,2004)、アジア地域におけるネジバナの種内分類群の地理的構造と屋久島産矮小型の分類学的位置づけ(Tsukaya, in press)、また台湾産ギンリョウソウ属の菌根菌から見た系統関係(Yokoyama et al., in press)などの成果が上がった。またオオバコ属のアジア地域に於ける矮小型進化形態と分類群の系統関係や、その茎頂に於ける発生学的データ、東南アジアにおけるツリフネソウ属種群の核型の相違等も明らかになり、それぞれ投稿中である。
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Research Products
(6 results)