2005 Fiscal Year Annual Research Report
先端情報技術を用いたモウコガゼルの越境移動経路の解明と生息環境のモニタリング
Project/Area Number |
14405039
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
恒川 篤史 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (60227452)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高槻 成紀 国立大学法人東京大学, 総合研究博物館, 助教授 (00124595)
篠田 雅人 首都大学東京, 都市環境学部, 准教授 (30211957)
伊藤 健彦 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 非常勤職員講師 (50403374)
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Keywords | モウコガゼル / PTT / アルゴスシステム / 移動経路 / 長距離季節移動 / モンゴル / GPS首輪 / 植物生産力 |
Research Abstract |
平成14年および15年度にモンゴルで捕獲し、衛星追跡用送信機を装着したモウコガゼルの位置データと、同時期のTerra/MODISの正規化植生指数(NDVIデータおよび地理情報データを解析した結果、モンゴル草原を縦断する国際鉄道がモウコガゼルの移動の障害となっている可能性を示唆した(Conservation Biology誌に発表)。モウコガゼルの季節移動におよぼす鉄道の障害効果の方向性と、鉄道の存在による遺伝的分断化を評価するため、平成17年6〜7月に、鉄道沿いにモウコガゼルの死体分布調査と、DNA分析用のサンプル採集をおこなった。また、アメリカのグループと共同で、平成17年10〜11月に新たに片側2個体ずつ、計4個体の捕獲をおこない、衛星追跡を開始した。 また、1年間のモウコガゼルの位置データとNDVIデータから、モウコガゼルの夏と冬の生息地間でNDVI値の逆転がみられ、ガゼルの季節移動とよく対応していることを明らかにした(Journal of Zoology誌に発表)。さらに、その後2年間の追跡データと、同時期のNDVIデータ、気象データを収集・解析し、モウコガゼルは植物量および積雪期間の年変動に対応して利用場所を変えることを明らかにした。 また、植生が異なる地域間で、モウコガゼルと同所的に生息する家畜の食性を比較し、種間の競合関係の地域差を解明した。 平成17年8月に開催されたInternational Mammalogical Congressでは、シンポジウム"Ecology and conservation of the Mongolian gazelle : the last migratory ungulate in the Mongolian steppe"を開き、各国の研究者と共に成果を発表し、今後の協力関係を構築した。
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Research Products
(5 results)