2002 Fiscal Year Annual Research Report
microsleepの発現要因解明と判定基準作成研究
Project/Area Number |
14510098
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
広重 佳治 鳥取大学, 教育地域科学部, 教授 (80140416)
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Keywords | microsleep / 眼球運動 / 脳波 / 睡眠段階1 / tapping運動 |
Research Abstract |
1.計測システムの更新:microsleepに関する実験研究のために申請した備品(ディジタルデータレコーダTEACLX-10,パーソナルコンピュータMacG4/800 M8705J/A,生体電気用アンプ日本光電AB621G)を購入し,既存システムに連結した。合わせてパーソナルコンピュータに組み込んでいる生体信号処理システムMPW100WS(BIOPAC社)を更新した。動作テストにより,大容量生体情報の高速処理が更新システムにおいて支障なく行えることを確認した。 2.実験1:覚醒状態に短時間で割り込むmicrosleepを鋭敏に反映する生理指標として眼球運動が期待されるので,これの自動計測法について改良を行った。1チャネル眼電図曲線の変化点を移動式直線回帰分析に基づいて検出する従来の自動計測法(自作)に,左右眼窩導出の眼電図曲線の位相差処理等を加えた。この改良により,緩急の眼球運動信号の検出精度が向上した。成果の一部は本学部紀要と生理心理学会抄録に発表した。 3.実験2:単純作業場面においてmicrosleepの行動的表出を示唆する成績を得た。被験者ペースで荷重圧,回数,時間間隔を一定に保ちつつ高感度感圧センサを押さえる打釦運動(tapping)を,左右の手を交替しながら可能な限り維持する作業課題を実施した。課題遂行は,脳波上に頭頂部鋭波の出現(睡眠段階1)と時間的に一致して不可能となった。打釦不履行以前に認められた最初の変容は,打釦の荷重圧を一定に保つ調整能力の喪失で圧の強弱変化が増幅した。これに続いて打釦数のカウント機能が誤動作し,打釦の打ち切りや中途脱落が生じた。打釦間の時間評価や手の交替という高次機能は頭頂部鋭波が現れる直前に急速に崩壊した。今年度の日本睡眠学会に報告する。
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Research Products
(2 results)