2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14510129
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
川島 一夫 信州大学, 教育学部, 教授 (40135116)
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Keywords | 登校拒否 / 登校刺激 / 不登校児の母親 / 慢性不登校期 |
Research Abstract |
平成14年度においては、以下のことを行った。 本年度は、本研究費の決定が、11月であったため、当初の予定から、かなり遅れて研究が開始された。 そのため、以下の1項目のみについての研究を行った。 1 家に閉じこもっている(慢性的不登校期)子どもの家庭での行動についての調査 前研究で定義した慢性的不登校期とは、自宅での心理的安定期ともいえる段階で、連続して不登校が続く状態にあり、登校する意志が明らかでない場合を想定している。 本研究では、この様なケースでの不登校児の家庭でも行動について情報の収集を行うための、アンケートの作成を中心に行われた。 2 アンケート作成に先立って、まず不登校を扱っている、教師を中心に不登校児の家庭での様子の聞き取りを行った。そこでは、自由記述としてのデータが集められた。その集められたデータに基づき、3人の評定者による、関連単語の抽出が行われた。現在はそこで得られたデータを基礎として、項目の選択と、因子分析による項目の選択を行っている段階である。項目数の選択の段階で、不登校児の母親への負担を考慮し10項目にまで絞られたが、プリテストを行う中で、項目の少なさが指摘され、現在、項目の再検討中である。
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