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2003 Fiscal Year Annual Research Report

学習障害児(読み書き障害)における作業記憶の発達に関する神経心理学的研究

Research Project

Project/Area Number 14510151
Research InstitutionFukuoka University of Education

Principal Investigator

石坂 郁代  福岡教育大学, 教育学部, 教授 (70333515)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大平 壇  福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (30322283)
太田 富雄  福岡教育大学, 教育学部, 教授 (70213733)
木舩 憲幸  福岡教育大学, 教育学部, 教授 (90034602)
細川 徹  東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (60091740)
Keywords作業記憶 / 音韻意識 / 学習障害 / スワンソン認知プロセス検査
Research Abstract

1.昨年度のパイロットスタディーに引き続き,スワンソン認知プロセス検査日本語短縮版と音韻意識スクリーニング検査試作版(音韻削除課題および無意味音節復唱・逆唱課題)を小学校4年生〜6年生の健常児に実施し,データを収集した。
2.結果については現在分析中であるが,以下の点が明らかとなった。
(1)読み書き障害の原因の一つに作業記憶の障害があると言われているが,本研究では読みと作業記憶に直接的な相関は認められなかった。
(2)作業記憶は音韻意識と相関があり,音韻意識は読みと相関があった。したがって、学習障害児の読みの問題を検討する上では、音韻意識と読みの関係を検討する必要があることが明らかになった。
(以上の(1)、(2)の結果は,福岡教育大学紀要に論文として発表した)
(3)そこで、健常児の音韻意識の発達について分析したところ,音韻削除課題・無意味音節復唱課題は、学年があがるにつれてほぼ100%の正答率となったが,無意味音節逆唱課題は正答率が必ずしも高くはならないという結果を得た。したがって、音韻意識課題間で処理のプロセスが異なることが推測され,その要因を分析する必要があることが明らかになった。
(この結果は日本コミュニケーション障害学会で発表予定である)
3.今後の予定
(1)それぞれの学年での音韻意識、作業記憶,読みの3者の関係を検討する予定である。これらの成果は日本コミュニケーション障害学会,国際心理学会,日本特殊教育学会で発表の予定である。
(2)学習障害(読み書き障害)児についてさらなるデータ収集を行なう。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 黄 淵煕: "児童における作業記憶の測定 -Swanson認知処理テストの日本語短縮版作成の試み"東北大学大学院教育学研究科研究年報. 51集. 303-316 (2003)

  • [Publications] 石坂郁代: "健常児における読みと音韻意識および作業記憶の関係"福岡教育大学紀要. 53号第4分冊. 307-316 (2004)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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