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2003 Fiscal Year Annual Research Report

活性化されたステレオタイプの持続性の検討

Research Project

Project/Area Number 14510152
Research InstitutionFukuoka University of Education

Principal Investigator

笹山 郁生  福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (30235296)

Keywords社会的認知 / ステレオタイプの活性化 / ジェンダーステレオタイプ / 自動的情報処理過程
Research Abstract

本研究では,初対面の人物と出会った時に,個人の中で,自動的に活性化することが知られている当該人物に対するステレオタイプが,その人物との相互作用を経るにつれて,どのように変化するのかを検討するために,3つの実験を実施した。具体的には,初対面の刺激人物が話しているビデオを見た実験参加者は,そのビデオの視聴時間が短時間(15秒程度)の場合には,当該人物のジェンダーステレオタイプを自動的に活性化させるのに対して,視聴時間が長時間(15分程度)に及んだ場合には,いったん活性化したステレオタイプは,自動的に消散してしまうだろうという考えが,実験全体を通しての仮説であった。しかしながら,北米において,人種ステレオタイプを用いて実施された先行研究の結果とは異なり,本研究では,いったん活性化したジェンダーステレオタイプが,長時間のビデオ視聴後に消散してしまうことを示す明確な結果は得られなかった。仮説が支持されなかった理由として,本研究で用いたジェンダーステレオタイプは,男性ステレオタイプと女性ステレオタイプとが対になっている場合が多いというジェンダーステレオタイプの特殊性のために,先行研究で用いられた人種ステレオタイプと比較すると,ごくわずかな手がかりが与えられただけで,ステレオタイプが活性化してしまう可能性が考えられるので,ステレオタイプの活性化を測定する時点で,いったん消散したステレオタイプが,再び活性化してしまった可能性のあることが考察された。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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