2004 Fiscal Year Annual Research Report
パフォーマンス・アセスメントによる高次思考能力の測定
Project/Area Number |
14510158
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
平井 洋子 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (40285078)
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Keywords | パフォーマンス・アセスメント / 高次思考能力 / 測定の妥当性 / 主観的評定 / 公平性 |
Research Abstract |
これまでの調査から、小論文と論理的思考能力検査、学業に関連する行動傾向の自己認知、大学で必要とされる資質に関する認知、およびそれに関する15分程度のプレゼンテーションについての資料に基づき、プレゼンテーションというパフォーマンスを通じて相手の能力・資質が評価できるかどうかの調査を行った。被験者は、同じ学生仲間という立場から評定してもらうため、心理学の学部2年生6名を用いた。評定内容としては、理解力、論理的思考力、発想力・意外性、言葉による表現力、学生としての資質、など本人の資質に関する14項目、および、はっきりした、まとまった、飽きる、などプレゼンテーションの印象に関する17項目である。 またこれと同時に、同じ被験者を用い、(1)小論文から書き手の小論文評価(総合、論理性、分析性)の順位、学力テスト(国、数、英、およびこれらの合計)における順位が再現できるか(2)逆に、小論文とその書き手の、ある評価・学力の側面における順位だけを知らされた場合、その評価・学力の側面が推測できるか(3)小論文の評定に際し、書き手の所属大学や学力に関する情報を操作して与えた場合、小論文の評価はそれに引きずられるかについてのデータも得ている。 この資料に加え、人物評価の基準となる信頼性のある能力評価に関する情報を収集した。これらを総合的に判断し、質的検討を行なって、小論文やパフォーマンスから、何がどの程度読み取れるのかについてまとめる。
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