2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14510171
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
越川 房子 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (80234748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 利江 桜美林大学, 大学院・国際学研究科, 助教授 (20222979)
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Keywords | 無我 / 心理学的機能 / 只観法(自観法) / 評価・判断の停止 / メタ認知 / 認知スタイル / 不合理な信念 / POMS |
Research Abstract |
本年度(H16)の目的は、「無我」の状態と関連が深い「只観法(以前は自観法と呼称)」の効果研究、研究成果の発表、自己・自我に関する欧米文献の抄訳作成であった。今年度の主な研究成果は下記の通りである。 1.「只観法」にアテンション・シフトの手続きを加えて、そのストレス緩和効果を「認知スタイル」「JIBT20」「POMS」「脈拍数(連続測定)」の側面から検討した。被験者はランダムに割り当てられた技法群30名、統制群31名であり、被験者間計画、個人実験で行った。その結果、実験群においては、統制群より、認知スタイルが肯定方向に変化し(p<.001)、不快な気分が減少して(p<.05)活気が増加し(p<.01)、さらに問題回避と無力感に関わる不合理な信念が(p.01)減少した。 2.これまでの研究成果を国際会議の招待シンポジウムとポスターセッションでそれぞれ発表した。(Koshikawa, F.et al.Zen and Psychology. Presented Paper at the Invited Symposium in 28th ICP,2004.およびKoshikawa, F.et al.Effectiveness of Shikan-ho on increasing accessibility to positive words. Poster presentation in the same congress) 3."Self-concept"(by John Hattie)の抄訳を作成した。 4.研究成果の一部が本の一章として発刊された。(In M.Blows, P.et al.The Relevance of the Wisdom Traditions in Contemporary Society. 2004)
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Research Products
(1 results)