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2004 Fiscal Year Annual Research Report

なぜ日本の子どもは心の推測課題で発達が1年遅れるのか:情報処理理論に基づくモデル

Research Project

Project/Area Number 14510175
Research InstitutionOsaka Shoin Women's University

Principal Investigator

菊野 春雄  大阪樟蔭女子大学, 人間科学部, 教授 (00149551)

Keywords心の理論 / 文化差 / 心の推測 / 情報 / 心の理解 / メッセージ / 知識 / 発達
Research Abstract

心の理解について、大学生における日英の文化差を調べた。幼児では、日英間に心の理解に差が見られることが明らかになったが、大人においても文化差は見られるのであろうか。もしも文化差が見られるとすれば、どのような差が見られるのであろうか。人の気持ちを推測するときに、多くの情報を使って推測するであろう。たとえば、我々には、その人自身が経験を通して直接的に持っている情報と、その人が他者から伝授された間接的な情報がある。人の気持ちを推測するときに、それらの知識を使って推測するだろう。特に、本研究では、自分の知ってる情報と他者から与えられた情報のどちらに基づいて、他者の気持ちを推測するのかを調べた。特に、両情報が矛盾しているときに、我々はどちらの情報を用いて、他者の気持ちを判断するのかを調べた。そのため、本研究では、被験者に2つのタイプのストーリーを提示、ストーリーの人物がどのように判断すると考えるのかを調べた。ひとつのタイプは、他者知識課題であり,他者から伝授された知識と自分が直接みた知識と矛盾する情報を与えられるストーリーであった。もうひとつのストーリーは、自分の知識のみで、他者からの情報が無いストーリーであった。その結果、英国の被験者は人の気持ちを理解するときに,人は他者から与えられたメッセージよりも、その人自身の持っている知識に基づいて判断することが明らかになった。他方、日本人の被験者の場合は、その人に知っている知識よりも、他者からのメッセージに基づいて判断することが明らかになった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2004

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 心の理解について:大学生における文化差2004

    • Author(s)
      菊野 春雄
    • Journal Title

      子ども研究所紀要 1

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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