2004 Fiscal Year Annual Research Report
バングラデシュの児童労働とその対策に関する実態調査
Project/Area Number |
14510210
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Research Institution | Sendai College |
Principal Investigator |
鈴木 弥生 仙台大学, 体育学部・健康福祉学科, 助教授 (80289751)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 一彦 秋田桂城短期大学, 地域社会学科, 助教授 (40259304)
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Keywords | バンクラデシュ / 子どもの労働 / 子どものメイド / 農村の貧困 / 絶対的貧困層 / 子どもの労働撲滅 / 社会開発 / 援助 |
Research Abstract |
平成16年12月22日から平成17年1月7日までバングラデシュ人民共和国(以下バングラデシュと称す)に滞在し、現地での調査を実施した。訪問先は、ユニセフ・バングラデシュ、Ministry of Finance LGED(Local Government Engineering Department)、Bangladesh Bureau of StatisticsとBBSの統計資料・刊行物販売所、University Press Limited、ブック・センター、アガルガオン地区スラム跡地(以上ダッカ市内)、BARD(Bangladesh Academy for Rural Development)とBARD付属図書館、KTCCA(Kotowali Thana Central Co-operative Association)、BRDB(Bangladesh Rural Development Board)、ダウドゥカンディ郡の郡長・統計局、ゴーリプールユニオンと同評議会の前ユニオン評議会議長宅、ショルポペンナイ村の貧困層宅とスラム・スラム跡地、ノゴルパール村と同村のTCCAメンバー宅(以上クミッラ県)である。調査方法は、農村に居住する貧困層やスラムを追われた貧困層、各関係機関のスタッフからの聴き取り調査による。 バングラデシュの首都ダッカでは、「子どもの労働」(特に子どものメイドや衣類縫製工場で労働する子ども)や路上での生活を余儀なくされる「ストリートチルドレン」の問題が深刻化しており、子どもたちは多くの困難を余儀なくされている。そして、それらが生み出される要因を考察・分析すると、そのいずれもが「農村の貧困」と連動している。つまり、「農村に居住する貧困層が抱える問題」が解決されなければ、これらの根本的な解決はあり得ない。それゆえ、今回の現地調査では、クミッラ県の農村に滞在し、これまで実施されてきた援助や開発が農村居住者に及ぼしている影響について、貧困層や各関係機関スタッフから聴き取り調査を実施した。また、BARD付属図書館で関係資料・文献収集に努めた。クミッラ県は、コミラモデルによって「緑の革命」が他県に先がけて実施され、また日本のODAによる「モデル農村開発計画」が供与された地域である。こうした援助・開発が農村居住者に及ぼす影響については、必ずしも明らかにされてこなかった。現在、調査結果を研究成果として執筆中である。
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