2002 Fiscal Year Annual Research Report
環境保全におけるローカルな知の伝承に関する研究-地元での資料の共有と利用を視野に-
Project/Area Number |
14510238
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
古川 彰 関西学院大学, 社会学部, 教授 (90199422)
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Keywords | ローカルな知識 / 河川流域 / 伝承 / データベース / 琵琶湖 / 矢作川 / 熊野川 / 四万十川 |
Research Abstract |
本研究は、森と河川を中心とした地域環境の保全と改変の実態にかかわるローカルな知識の集積を、行き詰まりつつある環境政策に反映するために、基礎的データを収集し、データベースを構築することを目的としている。そのため日本の河川流域、島嶼部を中心としたフィールド・データを収集するとともに、すでに収集してきた資料の整理や文献の資料化もおこなう。 具体的には1)全国森林・河川での環境利用にかかわる聞き取り調査と2)琵琶湖・矢作川流域ですでに蓄積された資料のデータベース化、3)あらたな文書資料の収集とそのデータベース化が中心となる。4)またそれらの資料と個別の地域での既存の調査データをつきあわせる方法論の検討をおこなうために、河川流域研究の既存文献を環境利用という切り口で整理しデータベース化をおこなう。5)さらに文献の調査地の住民、研究者との情報交換をおこない環境情報ネットワークの可能性も検討する。 14年度はおもに上記1)から5)のテーマのうち1),2),3)を中心に調査研究をおこなった。1)はすでに調査をおこなってきた琵琶湖、矢作川、四万十川流域での調査を実施した。2)、3)は「記録」と呼ばれる村落の250年にわたるデータについてはかなりの部分入力作業を終えているので、その他の周辺的な近世文書、近代文書の入力を開始した。入力済みデータについてはインデックスの作成にかかる。データベースの構造については専門家との研究会をおこなった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 古川 彰: "矢作川の変化と環境運動"矢作川研究. 7(印刷中). (2003)
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[Publications] 古川 彰: "矢作川流域保全の可能性"矢作川研究. 7(印刷中). (2003)
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[Publications] 古川 彰, 松田素二(共編著): "観光と環境の社会学"新曜社(印刷中). (2003)
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[Publications] 古川 彰(監修): "矢作川百年誌資料研究1"豊田市矢作川研究所. 88 (2002)
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[Publications] 古川 彰: "『持続的農業・農村への展望』(祖田修編)"大明堂. 397 (2003)
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[Publications] 古川 彰: "『水をめぐる人と自然』(嘉田由紀子編)"有斐閣. 316 (2002)