2004 Fiscal Year Annual Research Report
介護内容推定システムを用いた介護サービス計画の効果に関する研究
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14510253
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Research Institution | National Institute of Public Health |
Principal Investigator |
筒井 孝子 国立保健医療科学院, 福祉サービス部福祉マネジメント室, 室長 (20300923)
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Keywords | 介護保険制度 / 介護保険サービス / 介護サービス計画 / 推定システム |
Research Abstract |
本年度の研究は、第一に、平成12年度に開発した「介護サービス量予測システム」を改良し、個々の高齢者別に必要な介護内容の発生率を示した「介護内容推定表」が自動的に算出される、個々の高齢者の状態維持や改善に効果的な介護サービス内容の推定を行う「介護内容推定システム」システムの開発するため基礎データを収集し分析することが目的であった。 分析については、介護保険給付データを基礎として、介護給付の組み合わせや、属性によるサービス嗜好の状況などの法則性(関係性)を明らかにした。 具体的には、(1)調査対象地域の人口動態や、構成、ブロック別の高齢者人口の分布など市行政に関する基本的な情報を得るために、主に既に発表された資料を基に分析した。次に、(2)介護保険制度に関わる基礎データとして要介護認定における高齢者に基本情報データの分析をした。同時に、これらの要介護認定者の利用する介護保険サービスの状況を明らかにするために、過去4年間の(3)介護給付に関するデータを入手し、分析をおこなった。 サービス利用は、経年的に増加しており、福祉用具貸与と痴呆対応型共同生活介護の増加が著しかった。さらに報酬改定後に増加していたサービスの組合わせと要介護高齢者の状態像の変化について検討した結果、要介護高齢者の要介護度は高くなる傾向があった。また、介護報酬の改定後には、通所介護、福祉用具貸与、痴呆対応型共同生活介護を他のサービスと組み合わせた形態が増加していたが、これらのサービスを利用した要介護高齢者の要介護度は高くなる傾向が示された。 これらの結果は、介護保険サービスの質を評価する上で、最も基礎的なデータを収集したと考えられ、とくに重要であると考えられる。
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