2002 Fiscal Year Annual Research Report
アメリカ教育アカウンタビリティ制度下における教育長・校長の職能向上プログラム改善
Project/Area Number |
14510274
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
坪井 由実 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (50115664)
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Keywords | 教育長 / 校長 / 研修 / 教育アカウンタビリティ |
Research Abstract |
ニューヨーク市、ロサンゼルス、シカゴに加えてボストンの教育委員会が実施している校長研修・職務評定プログラムについて資料収集を行った。このうち、ハーバード大学の教育長研修プログラムおよび校長研修プログラムはきわめて臨床的で実践的な体系を有しており、次年度に向け、同プログラムヘの参加観察調査の計画をつくった。 また、日本学術振興会外国人招聘研究者プログラム(短期)をも活用して、ケネス・ウォン教授(米国ヴァンダービルト大学)とともに、2003年2月22日より3月8日までの15日間、日米比較の視点から、学校評価活動を生かした学校経営を推進できる教育長や校長の職能向上プログラムについて、三重県教育委員会、大阪府教育委員会、東京都教育委員会、愛知県教育委員会、品川区教育委員会を面接調査した。これにより、平成15年度にすすめる予定の米国4都市における教育長・校長等教育行政・経営専門職の研修プログラムに関する面接調査の内容を、日米比較の視点を入れて作成することができた。また、ヴァンダービルト大学ピーボディ・カレッジの校長研修プログラムは米国南部で高い評価を受けており、教育行政・経営専門職の研修における教育委員会と大学との連携の視点から、同プログラムヘの参加観察調査を次年度実施することとした。 この1年間の研究調査活動を通して、米国の大都市教育委員会は、教育長・校長の職能向上プログラムを、大学のリソースを有効に活用しながら、半年から1年におよぶ長期の臨床的実習を中心に再編してきている動向をウォン教授の協力も得てデータによって裏付けることができた。
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