2004 Fiscal Year Annual Research Report
コメニウスの『世界図絵』異版本の比較分析による教科書の意義と役割に関する研究
Project/Area Number |
14510314
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Research Institution | Otemon Gakuin University |
Principal Investigator |
井ノ口 淳三 追手門学院大学, 人間学部, 教授 (00106014)
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Keywords | コメニウス / 世界図絵 / 教科書 / ガイラー / 新・世界図絵 |
Research Abstract |
1.今年度も内外の図書館で『世界図絵』等コメニウス関係文献の所蔵調査を継続した。国外では、コメニウスにゆかりのある国の中で、本研究代表者が未調査であったスウェーデンを9月に訪ね、ストックホルムの王立図書館やウプサラ大学でコメニウス関係文献の閲覧・複写をした。 また、『新・世界図絵』の1835年版をオランダの古書店から、そして1833年版をドイツの古書店からそれぞれ入手した。 2.これまでに入手した『新・世界図絵』の各版について、前文、本文、挿絵等を比較検討し、「19世紀における『新・世界図絵』に関する一考察」と題して、追手門学院大学人間学部紀要第18号に報告した。 3.日本における中学校社会科地理的分野の現行教科書について比較検討し、学習指導要領改訂前の教科書との相違や問題点について考察した(未発表)。 4.科学研究費補助金の助成による3年間の研究成果をまとめ、報告書を刊行した。
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