2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14510339
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Research Institution | Obirin University |
Principal Investigator |
奥野 克巳 桜美林大学, 国際学部, 助教授 (50311246)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 光穂 熊本大学, 文学部, 教授 (40211718)
花渕 馨也 北海道医療大学, 看護福祉学部, 講師 (50323910)
信田 敏宏 国立民族学博物館, 研究戦略センター, 助手 (70336501)
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Keywords | 近代医療 / 帝国医療 / 民族医療 / ポストコロニアル / 人類学 |
Research Abstract |
・平成16年6月6日の日本文化人類学会第38回研究大会(於:東京外国語大学)において、研究代表者・奥野克巳と研究分担者の池田光穂は、分科会「帝国医療の問題系-近代化のレッスン-」を組織した。その分科会には、研究分担者の花渕馨也が、パネリストとして参加した。 奥野は、「サラワク先住民とグローバルな医薬品市場--生物資源、メガダイバーシティーの発見、帝国医療の現在--」、池田は、「後発帝国医療--ファントム・メディシンの諸相--」、花渕は、「現地人看護師の仕事-コモロ諸島における帝国医療の教育と実践-」というタイトルで、それぞれ口頭発表を行った。 上記の研究代表者と分担者に、研究協力者である西本太、松尾瑞穂、山崎剛の3名を加えて、桜美林大学(町田キャンパス)で、平成16年5月15日に、分科会のパネリスト打ち合わせおよび研究会を行った。 分科会における研究協力者の題目は以下のとおりである。「蚊帳をめぐる受容と反発一公衆衛生事業による辺境住民の主体化-」(西本)、「帝国医療とネイティブ女性-バースコントロールにおける「救済」と「管理」」(松尾)、「文明の病、熱帯の病一ヨーロッパ人の身体を通してみる帝国医療一」(山崎)。 ・研究代表者の奥野克巳は、平成17年2月12同から2月26日まで、イギリス国ロンドン市のウェルカム財団図書館およびロンドン・スクール・オブ・エコノミクス図書館で、文献資料研究を行った。文献資料研究の目的は、第一に、帝国医療および近代医療のグローバリゼーションに関わる歴史文献を調査することであり、第二に、近代医療と人類学がどのように協同して、西洋の他者観を築き上げていったのかを解明するための文献資料を調査することであった。
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Research Products
(7 results)