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2003 Fiscal Year Annual Research Report

人権概念普遍化の歴史学的検討

Research Project

Project/Area Number 14510404
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

廣部 泉  北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (80272475)

Keywords人権 / 人種 / 国際連盟
Research Abstract

昨年度に引き続き人権概念の展開や人権外交、欧米の外交思想並びに国際連盟、非政府団体に関する基本資料、及び関係者の伝記などの通読を行った。それと並行して、海外の研究者の来日等によって昨年度に取りやめた海外調査を改めて実施した。調査において、当時の国際機関関係者や国務省関係者らの日記や資料など現地でしか閲覧できない資料を調査することが出来た。また、米国の専門家から研究プロジェクトについてレビューを受けることが出来た。それらの結果から、これまで言われてきたように、人権概念の普遍化が、第二次世界大戦中の出来事による圧倒的影響から生じたのではなく、両大戦間におけるグローバルな変化がその根幹にあり、その時期の変化が大きな役割を果たしていたという仮説の妥当性を強く認識するに至った。特に、ニューヨークやロンドンをベースとした植民地独立を目指す活動家たち、特に汎アフリカ主義者、インド独立主義者たち、彼らと呼応する米国の平和主義者たち、文化相対主義をとりつつあった米国の人類学者たちの活動など、様々な民間レベルの動きが、国際連盟を中心とする政府レベルの活動と相互に影響しあいながら、戦中、戦後の動きへとつながっていったことがわかってきた。
今年度の活動によって、今後重点的に検討すべきなのは、米国の民間団体の活動、及び国際連盟に積極的に関与していたイギリス・フランスに拠点をおく民間団体並びに両国政府の態度であることが明らかとなった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 油井大三郎, 廣部泉ほか13名: "浸透するアメリカ、拒まれるアメリカ"東京大学出版会. 316 (2003)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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