2002 Fiscal Year Annual Research Report
グローバルヒストリーにおける1930-50年代のアジア国際秩序とイギリス帝国
Project/Area Number |
14510408
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Research Institution | Osaka University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
秋田 茂 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (10175789)
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Keywords | 国際研究者交流 / イギリス:アメリカ合衆国:中華民国(台湾):アルゼンチン / グローバルヒストリー / イギリス帝国 / アジア国際秩序 / 1930-50年代 / 金融・サーヴィス利害 / アジア経済史 |
Research Abstract |
1.二年間計画の第一年次である今年は、研究成果の中間報告を兼ねて、国際研究者交流に重点を置いた活動を展開した。 2.まず、2002年7月にアルゼンチンのブエノスアイレスで開催された、第十三回国際経済史学会に出席して、セッション8"International 0rder of Asia in the 1930s and 1950s"を組織した。イギリス、アメリカ合衆国、日本からの計12名の共同研究者とともに、1930-50年代のアジア国際秩序を、イギリス帝国史、アジア経済史の両方の観点から再考した。現地アルゼンチンやチリの研究者とも意見交換を行った。 3.次いで、2002年12月に京都で、米国・テキサス大学教授のトニー・ホプキンズ氏と、英国・LSE教授のアントニー・ハウ氏を招いて、グローバリゼーションとイギリス帝国史研究をめぐる国際ワークショップを開催した。 4.さらに、2003年3月に、中華民国(台湾)台北の中央研究院(Academia Sinica)を訪問して、研究セミナーにおいて"From Global History to Imperial History"と題する報告を行うとともに、林満紅氏らとアジア国際秩序に関する共同研究を議論した。 5.その他、東京大学総合文化研究科や、熊本大学文学部、九州国際大学経済学部などでグローバルヒストリー・セミナーを開催した。 6.1930年代のアジア国際秩序に関して、日本学術振興会研究成果公開促進費の援助を得て、名古屋大学より著書『イギリス帝国とアジア国際秩序』(2003年2月)を刊行した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 秋田 茂: "国際経済秩序としてのパックス・ブリタニカ"社会経済史学会創立70周年記念・社会経済史学の課題と展望. 170-181 (2002)
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[Publications] 秋田 茂: "南アジアと世界システム論"長崎暢子編 現代南アジア・1・地域研究への招待. 1. 129-149 (2002)
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[Publications] 秋田 茂: "イギリス帝国とアジア国際秩序-ヘゲモニー国家から帝国的な構造的権力へ-"名古屋大学出版会. 358 (2003)
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[Publications] 松田 武, 秋田 茂 編(編集・翻訳): "ヘゲモニー国家と世界システム:20世紀をふりかえって"山川出版社. 336 (2002)
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[Publications] 秋田 茂, 水島 司 編: "現代南アジア・6・世界システムとネットワーク"東京大学出版会. 350 (2003)
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[Publications] Shigeru Akita (ed.): "Gentlemanly Capitalism, Imperialism and Global History"Palgrave Maxmillan (London and New York). xiv+264 (2002)