2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14510433
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Research Institution | University of East Asia |
Principal Investigator |
黄 暁芬 東亜大学, 総合人間・文化学部, 教授 (20330722)
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Keywords | 古代東アジア / 木槨墓 / 都城と陵墓 / 死生観 / 天極思想 / 宇宙観 / 南北中軸線 |
Research Abstract |
黄 暁芬 H16年度研究実績の概要 本課題研究の一環として日・中・韓半島の発掘資料を中心に東アジア地域における木槨墓の形成過程を検討した。「中国の木槨墓の形成過程」を論題に2004年6月,『考古学ジャーナル』No.517に掲載した。8月,長江流域の都市・陵墓遺跡(新石器〜戦国秦漢)を中心に全地球測位システムGPSを用いた測量調査を実施し、最新考古学情報の収集や正確なデータ取得にも務めながら、中国王権国家の成立の様相を系統的に探究した。8月20〜23日,中国社会科学院考古研究所・山東省文物考古研究所主催の国際学術研討会『漢代考古与漢文化』(済南・章丘市)に研究発表をした。10月15日,北京大学文博学院に招かれて、本課題研究の一部「漢墓の研究」をテーマに3時間半にわたる特別講義を行った。10月16〜18日,中国煙台大学・中国学術研究所主催の国際学術研討会『考古発見与中国学術史研究』にて「亜州地域的木槨墓研究」をテーマに研究発表した。また、10月19〜24日,内蒙古博物館や当地域の郡県城市と陵墓遺跡を調査した。12月21〜27日,昨年に続き陜西省考古研究所との国際共同調査を再開し、漢代皇帝陵のGPS測量調査を実施したほか、個人研究としての前漢都城と陵墓遺跡のGPS測量調査を実施し、古代中国人の宇宙観と都城思想に対する認識が深まった。そして、11月2日,日本秦漢史学会2004年度大会(第16回)の講師として招かれて「前漢都城と陵墓の南北中軸線とその象徴性」をテーマに講演した(京都)。活発な討議に臨んだ。 2005年2月7〜10日,(京都)国際日本文化研究センターにて同センター主催・第24回国際研究集会『世界の歴史空間を読む-GISを用いた文化・文明研究』で「前漢南北中軸線とその象徴性」を発表し、活発な討議に臨んだ。その研究成果の一部を「GPSで探る古代の宇宙観」として2005年3月27日朝日新聞(関西版)の「文化」欄に掲載された。
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Research Products
(3 results)