2004 Fiscal Year Annual Research Report
中世朝廷の儀式・饗宴を描いた日記・絵巻の製作と享受に関する研究
Project/Area Number |
14510479
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
小川 剛生 国文学研究資料館, 文学資源研究系, 助教授 (30295117)
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Keywords | 仮名日記 / 高倉院厳島御幸記 / 源通親 / 飛鳥井雅縁 / 姉小路基綱 / 伝本書目 / 蹴鞠 / 宮廷芸能 |
Research Abstract |
(1)仮名日記作者の研究 重要な作者として、継続して源通親、新たに飛鳥井雅縁と姉小路基綱を取り上げた。その成果として、「同時代人から見た足利義満」(16年5月6日、相国寺)、「姉小路基綱『延徳御八講記』について」(16年8月20日、埼玉大学)と題する講演と研究発表を行い、論文「『高倉院厳島御幸記』をめぐって」(『明月記研究』9号平成16年12月刊)・「姉小路基綱について」(『国文学研究資料館紀要』31号平成17年2月刊)を発表した。 (2)仮名日記の本文研究とデータ化 鎌倉時代の公宴蹴鞠を物語風に描いた『二老革〓話』を翻刻した。また足利義満の治世に関する仮名日記『鹿苑院厳島詣記』『鹿苑院西国下向記』『鹿苑院殿をいためる辞』を校訂し、テキスト・データ化した。 (3)中世朝廷の儀式・饗宴関係史料の伝本書目稿の編纂 今年度はアルバイト一名の補助を得て、宮内庁書陵部・国立歴史民俗博物館・東京大学史料編纂所に蔵される史料を中心に、平安後期から室町後期までの主な宮廷儀式・饗宴を列挙し、これに関する資料の所在を一覧できるようにした。 (4)成果報告書の編纂と刊行 構成は以下のようになる。A4版縦、300頁前後を予定している。 1 論文編(全8篇を予定) 2 中世朝廷の儀式・饗宴年表と文献・絵画資料所在一覧(稿) 3 仮名日記本文資料編
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