2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14510499
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Research Institution | Kumamoto Gakuen University |
Principal Investigator |
丁 鋒 熊本学園大学, 外国語学部, 教授 (20320418)
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Keywords | 日中對音資料 / 琉中対音資料 / 音韻 / 方言 / 歴史 / 音声 / 日中言語対照 / 音韻再建 |
Research Abstract |
今年度、科学研究費を利用して課題研究は大きな進展が出来ました。四年間実行してきた課題は終結に向かえる段階になりました。 本年度の研究実施計画に対して、先ず論文の発表は2005年8月で『琉球語研究の新資料-故官博物院図書館所蔵「琉球土語」の解読試案』という論文を計画通り発表して、新資料の紹介と研究紹介が出来ました。その上、前に雑誌に投稿して待望した論文『日漢對音漢語音韻研究的理論和方法』も2005年5月に論文集の一文として世に出ました。前、中国方言学会が計画した李榮前会長の記念論文集に載せる予定の論文『「遊歴日本図経・方言」日漢對音所見呉川京三個語音層次』は出版予定が変更あり、遂に戻して2005年12月の『文学・言語学論集』(熊本学園大学)第12巻第2号に発表できました。直接な対音資料研究ではないが呉語對音資料関連研究の一環として2005年4月に『一百年来紹興方言的語音演変』という論文も発表できました。科学研究費助成課題に関する論文は全部発表したことによかったと思っています。 次に、研究報告書の編集作業は院生等の協力を得て、大分進展してきました。研究報告書は10数種類の歴史資料の紹介、解読、研究を逐一行いますので、厖大なデータ処理と時間かかる研究作業が要して、少し遅れて、五六月に仕上がり・提出する予定です。今は、積極的に取り組んでいます。 今年度予定した沖縄の資料調査は2005年秋、別の行く機会を利用してある程度目的達成したので、わざわざ又行くことをしませんでした。三月に予定した中国での資料調査と学会発表も時間が取れなかったので実現しませんでした。残念に思います。しかし、資料調査は去年夏休み、秋季と今年二月、合わせて三回の中国訪問の期間中、一部が出来ましたので、研究に支障が有りません。 収支に関して、三点報告したいです。一つは『琉球語研究の新資料-故宮博物院図書館所蔵「琉球土語」の解読試案』という論文の発表に執筆会費(27,500円)の支出と、2006年2月に北京に出かける際、北京師範大学の王寧教授(中国漢語学会副会長)から指導を受け、研究指導の謝礼をしたことと、それに、報告書を作成するためフォントソフトを購入したことです。 四年間、文部省の科学研究費助成金を利用させて頂いたお蔭で、『日中・琉中対音資料による中国語音韻史の総合的研究』という課題は予想を超える進展となりました。最終成果の研究報告書の完成を楽しみながら感謝の気持ちがいっぱいです。どうも有り難うございました。
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Research Products
(4 results)