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2002 Fiscal Year Annual Research Report

現代イギリス「英語小説」における音楽-その意味と扱われ方-

Research Project

Project/Area Number 14510510
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

大藪 香奈  金沢大学, 外国語教育研究センター, 助教授 (30283146)

Keywords英語文学 / イギリス / 多文化 / 移民 / ポピュラー音楽 / ハニフ・クレイシ / 若者文化 / 70年代
Research Abstract

本年度は、対象小説に引用されているポピュラー音楽の出典特定に重点をおいて研究を進めた。
1960年代後半から1970年代のポピュラー音楽を中心に、作中で言及されている音楽作品は、歌詞やメロディーをCDで確認して、出典を特定し、その曲が流行した当時の社会情勢についても調査を進めている。対象小説は、1990年から1995年に発行された小説を中心に、ハニフ・クレイシに焦点をあてて研究した。ハニフ・クレイシの作品の場合、ダンス音楽もよく登場しているが、作中での取り扱いが歌詞引用曲と異なることが認められたので、今年度は歌詞が作中に現れるメインストリームのリリック重視曲に焦点を絞った。よく引用されている曲に関しては、同じような曲を作中に登場させている日本の小説(村上春樹など)における音楽の使われ方と比較して、音楽と文学の基礎研究を進めている。
ポピュラー音楽に関する理論的な研究は、ポピュラー音楽を社会現象として捉えているカルチュラルスタディー的なものが多いが、本年度は音楽学的にみたポピュラー音楽の構成要素に重点をおいて研究すべく、日本音楽学会や日本音楽知覚認知学会などに出席して、近隣学域での音楽の捉え方を調査した。しかし、音響学などの科学的研究を除くと、この分野でも音楽と社会の関係が研究の中心になっていることが確認された。エスノ・ミュージコロジーにおけるワールド・ミュージックの取り扱いは、文学研究にも適用できるのではないかと考えるので、2003年度は明白に異文化を取り込んでいるポピュラー音楽に焦点をあてた研究をすることにした。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 大藪 加奈: "異文化理解と表現"言語文化論叢. 7巻. (2003)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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