2002 Fiscal Year Annual Research Report
コーパスを用いた現代英語のコロケーションの記述的研究および結合度測定方法の研究
Project/Area Number |
14510514
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
滝沢 直宏 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 助教授 (60252285)
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Keywords | コロケーション / 文法 / t-score / MI-score / 結合度 |
Research Abstract |
今年度は,以下のことを行った。 (1)コーパスは生のデータの集合であるから,そのままでは英語研究に利用できない。その構成などをきちんと検討する必要がある。昨年度までに収集したコーパスの中で,検討が終わっていなかったLinguistic Data Consortiumなどから入手したデータに関して,どのような構成になっているのかを中心に分析を行った。 (2)コーパスから例文やコロケーション情報を抽出するため,プログラミングに長けた研究者に依頼して,分析に必要なコンピュータ・プログラムの作成を行った。 (3)コロケーション研究で著名なJohn Sinclair博士(Tuscan Word Centre(イタリア)),Susan Hunston博士(バーミンガム大学),Goran Kjellmer博士(ヨーテボリ大学)Stig Johansson博士(オスロ大学)らに,直接お目にかかり,コロケーション研究における方法論上の問題点,統計的手法の問題点の洗い出しと整理を行った。 (4)エジンバラ大学において「コーパスに基づく日英語のコロケーション研究」という講演を行った。その際,同大学において,コロケーション研究上,興味深い事例に関して,言語学専攻の大学院生や,日本語教育関係の研究者と意見交換を行った。 (5)玉岡賀津雄・広島大学教授にお目にかかり,t-score, MI-scoreの統計的意味合いについて,ご教示頂いた。その上で,それぞれの統計値をどのように扱うと記述的に有益な情報が得られるのかに関しても,議論を行った。 (6)現代英語談話会(2002年12月14日:現代英語談話会:芝欄会館)において,「現代英語におけるSOVの語順」という題で研究発表を行った。 (7)斎藤伸治・岩手大学助教授,細井洋伸・鹿児島県立短期大学助教授に面会し,コロケーションに課せられる文法的制約に関して,議論を行った。
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