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2004 Fiscal Year Annual Research Report

現代フランス語のテンス・アスペクト体系と事態の主観的認識との関係についての研究

Research Project

Project/Area Number 14510570
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

春木 仁孝  大阪大学, 言語文化部, 教授 (00144535)

Keywords事態認識 / 半過去 / 複合過去 / 単純過去 / 主観的前景化
Research Abstract

本研究の最終年度に当たる今年度は、これまでの研究のまとめとして、既に公刊した論文で行った考察を再検討して、半過去は事態認識の方策としての観点からは、一見完了的な事態を表わしているように論じられることもある絵画的半過去や断絶の半過去などの用法も含めて、完了的な事態を表しているのではなく、主語の指示対象に対する属性付与、あるいは属性記述を行っているという主張をより説得的なものにするように努めると同時に、立場が近いと思われる先行研究との異同についてもより明確にして、その成果を英国ウェールズ大学で2004年8月に開催された国際ロマンス語言語学・文献学学会の第24回大会においてフランス語で研究発表を行った。
また、複合過去と単純過去に関しては、複合過去を基調とする1人称小説を対象に行った分析で、単純過去が物語の展開を背景的に述べ、複合過去はいわば主観的な前景部分を述べているという結論を得て、これを論文の形で発表すると同時に、その成果を福岡、関西、東京で開かれた複数の研究会で発表して参加者からの批判や意見を聞いて、それらを参考に研究成果報告書に論文の拡大修正版を執筆した。
さらに、これまでのまとめと今後の研究の継続のための基盤として、事実認識に関する基本的な概念、つまり発話のタイプについて引き続き考察を行っている。

  • Research Products

    (3 results)

All 2004 Other

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 複合過去と単純過去-心理的領域と外部世界-2004

    • Author(s)
      春木 仁孝
    • Journal Title

      言語における時空を巡ってII(言語文化共同プロジェクト)

      Pages: 35-45

  • [Journal Article] 事態認識の方策としての半過去-絵画的半過去を中心として-2004

    • Author(s)
      春木 仁孝
    • Journal Title

      言語文化研究 30

      Pages: 229-251

  • [Journal Article] L'imparfait : temps attributif

    • Author(s)
      Yoshitaka HARUKI
    • Journal Title

      第24回国際ロマンス語言語学学会論文集 (印刷中)

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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