2002 Fiscal Year Annual Research Report
西欧近代における観念の図像化運動、あるいはイメージ思考の研究
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14510590
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
原 研二 東京都立大学, 人文学部, 教授 (50115622)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高本 教之 東京都立大学, 人文学部, 助手 (40315742)
黒子 康弘 東京都立大学, 人文学部, 助手 (50305398)
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Keywords | フィグーレンゲディヒト / エクプラシス / バロック / 図像メディア / シンケル / ブレーデカンプ / ワールブルグ |
Research Abstract |
今回は、発表の形になる過程に入ったために、目立った業績がないものの、年度の変わり目とともに収穫の時期は始まりつつある。まず、年来の研究テーマであったFigurengedichteに関する研究発表の目処がついていることが新たな展開である。すなわち、現在、月刊誌「現代詩手帳」において「詩は絵のように」という通しタイトルで「絵と文学の照応(エクプラシス)」論の連載を始めている。第一回「蛇行」論、第二回「行とは?」、第三回「入れ子詩法」を論じている。古代からバロック、現代にいたる図像メディアを徹底的に論ずる予定である。さらにこれも年来の研究課題であった、近代の始まりである図像運動としてのシンケル研究についても脱稿している(月兎社刊行予定)。そのほか舞台美術論もひとつにまとまる予定であり、それから図像解読のお手本を翻訳紹介するのも重要な仕事と思い、ブレーデカンブ著『カルチョの図像学』を選んである(現在ゲラ刷り、法政大学出版局)。さらに新しい試みとして、研究発表のスピードをあげるために小冊子を特別に随時出していこうと思い、さし当たって2003年の1月にはワールブルグ論を中心にした印刷物を出版した。
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